ADIVA AD２５０
水冷4サイクル単気筒
\798,000
メーカーサイトはこちら。
すっかり見慣れた感のある、ピアジオ製250ccクォーサーエンジン。
イタリアのバイクとしては異例の足付き性。
もともと低いシート高ですが、さらにステップ部をえぐってあるので身長１７２ｃｍですと、かかとまでべったり。
フロントはブレンボをダブル。リアはシングルディスクブレーキを装備。いわゆるコンビブレーキ。
リアの大きなトランクはフルフェイスヘルメットが4個入るそうです。
上の右は取り外したルーフを収納したところ。シート下はジェット一個分。
シンプルなメーターパネルとその横に小物入れ。
ワイパーの根元を開けると、ラジエター液とブレーキオイルを入れておくタンクが登場。
空気の噴出し口を4個装備、オプションで本物のヒーターを装着することも可能。
今回のAD250はボディもそれなりに大きく、エンジンパワーもあるので、１７５ｋｇというちょっと重めの車体を、さほど気にせずに乗ることが出来ました。もちろん普通のバイクに比べれば「頭の上の重さ」は感じます。しかし、ちょっと乗って慣れてしまえば切り返しも苦にならなくなるのではないでしょうか。以前ホンダが販売していた屋根付きバイク、キャービーナよりは、はるかに乗りやすいです。
コンビタイプのブレーキは充分な利き。サスペンションは今まで私が乗ったイタリア製スクーターのなかでは一番ソフトなセッティング。ご存知のように元気の良いエンジンを搭載しているので、つい、アクセルを開けてしまう。コーナーの突込みではもうちょっと踏ん張ってくれてもいいかな。なんて考えてしまいます。しかし、これは「乗り方」が間違っているわけでして、「使用目的に合った乗り方」の中では充分な性能です。腰砕けになるほどヤワに出来ているという意味ではありません。
バイクは風を切って走るもの、雨には濡れるもの、荷物を積める能力よりは楽しく走れる方法を考える。もちろんデザインの方が優先順位は上。というのが今までのイタリアンバイクの考え方と認識しております。しかし、AD250はイタリア製なのですが、乗ってみた感じや作り方は、どちらかといえば日本的と言いますかアジア的と言いますか、「らしくない発想」と言って良いのではないでしょうか。屋根が付いてワイパー装備。大きなトランクで荷物もたくさん積めます。通勤快速としての役割は必要にして充分。
約80万円と、決して安くはない価格ですが、マジェに後付けのルーフを取り付けることを考えれば、充分納得のいくところだと思います。