夢の美術館:大阪コレクションズDREAM MUSEUM : THE OSAKA COLLECTIONS
会場:国立国際美術館 [大阪・中之島] 会期:2007年116日[火]〜325日[日]
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記者発表会(B1階講堂)2007年1月15日
出席者:
熊田 司:大阪市立近代美術館建設準備室 研究主幹
建畠 晢
(たてはたあきら):国立国際美術館(大阪・中ノ島)館長
島 敦彦:国立国際美術館
(大阪・中ノ島)学芸課長
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島 敦彦2年前から大阪市立近代美術館建設準備室(以下近代美術館と省略)と国立国際美術館相互に所蔵している20世紀の美術作品を展示する構想があった中、たまたまサントリーミュージアム[天保山]からも申し出があり、一緒にやることになった。
建畠 晢:大阪は大衆文化、芸能が中心であるが、美術館の立場としては、大阪はアートの街。良いアートの環境であるにも関わらず大阪人はそのことを意識していない。近代美術館が名品を所蔵、コレクションしている。アートの街を定着するために展覧会タイトルにもこだわり考え、ポジティブに現タイトル「夢の美術館:大阪コレクションズ」に決めた。
 展示作品の構成は国立国際美術館と、サントリーミュージアムと近代美術館からなっている。エコール・ド・パリの作品はサントリーミュージアムと近美に借りているのもある。
 3館はある意味では競合関係であるが、支えあう関係でもあるので、コラボレーションをして試して行きたい。大阪の人、日本の人に向けて。
熊田 司:国際美術館は開設30年目、近代美術館建設準備室は17年目。近代美術館の現在の所蔵点数は四千数百点、件数にすれば3,000点余りである。
 今回の展覧会の半数が、近代美術館のコレクションから成っている。
佐伯祐三作品40点を含む山本發次郎コレクションが寄贈されたことが契機となって、近代美術館建設計画がスタートした。その一部(17点)を、既に開催している心斎橋展示室での
「佐伯祐三とパリの夢:大阪コレクションズ」に出品している。
 心斎橋での他の展示作品も、サントリー、国際の所蔵品を除いた近代美術館所蔵エコール・ド・パリ作品は、山本發次郎コレクションとは違うが、すべて寄贈作品である。これに対して、この国際美術館「夢の美術館」に出品している近代美術館所蔵品は、すべて購入作品である。いわば20世紀美術の主流の教科書的作品を近代美術館は購入してきたわけで、それがいまここに展示されている。
 サントリーミュージアム[天保山]で開かれる展覧会「20世紀の夢 モダン・デザイン再訪・大阪コレクションズ」(会期:2007年5月17日〜7月1日)ではポスターのコレクション共に、近代美術館の家具(モダンデザイン)が展示される。
 個人コレクターと公的機関のコレクションの全体で72点(アンディ・ウォーホルのマリリンを1点と数える)、内訳は35点は近代美術館、31点は国立国際美術館、6点がサントリーミュージアム[天保山]。

出席記者の質問:3館が一緒にやることの問題点はあったか?
建畠 晢:楽しくやれた。美術作品への愛があった。
出席記者の質問:本展はボリューム的に見応えがあるが、今後、同じ3館が定期的にやる予定はありますか?
建畠 晢:それは難しい。国立国際美術館は開催予定が緩やかだが、民間は(サントリーミュージアム[天保山])スケジュールがつまっていたり、近代美術館の作品には貸し出し依頼が多いので難しい。
 
美術館の基本はコレクション。コレクションの集積が美術館の値打ちを決める。敢えて大阪にあるコレクションを今回のような形で見せるのはテストケース。自分達のコレクションを自分達の美術館でやるのが基本。
熊田 司:国と市、プライベートの相乗効果が質の高いものを見せる。プライベートプラスパブリック、違いはあっても名品は名品である。
島 敦彦本展の隠れた狙い(願い)は、大阪市立近代美術館を一日も早く建てて欲しいというところにある。
夢の美術館:大阪コレクションズ
会場:国立国際美術館 [大阪・中之島]会期:2007年1月16日[火]〜3月25日[日]
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取材日:2007年1月15日 掲載:1月23日
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ/Street Artnavi 中田耕志
展覧会インタビュー:吉田晃良(大阪成蹊大学芸術学部 美術・工芸学科 教授/ファイバーアーティスト)
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、記者内覧会を参考にしました。
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