彫刻漫才 outside
出展作家:小林陸一郎石野耕一津村健一外磯秀紹中川泰朗藤本修三水本智久吉野央子
会場:OAPアートコート彫刻の小径 会期:2006年10月5日[金]〜2008年 春 開催中
ストリート・アートナビ取材:展覧会 Art Scene Page-1 Page-2 Page-3
彫刻漫才 inside 会場:アートコートギャラリー/ARTCOURT Gallery/会期:2007年5月11日〜26日


トップ頁

--

--
impression
緑の中に白はよく似合う。先にアートコートギャラリーで小さなタイプの作品「exercise」を見てからだったのでより大きく見える。
 逆上がりの練習と云うが、二人一組の体操のようにも見える。息が合ってバランスが良さそうだ。椅子とすればどこに座っていいものか悩やんでしまう。もっとも作者藤本氏が教える大学のキャンパスにもこれと同じような作品があり学生達がそこに座っていると聞く。丈夫さもあるのだ。プロムナードで長椅子に座りながら座れない白い椅子を眺めてあれこれ突っ込みながら一時を過ごすのも「彫刻漫才」の効用か。
藤本修三(ふじもと・しゅうぞう) 「逆上がり練習」
2006年/161× 95×196 cm
 アガチス材、鉄、シリコン塗料

--
impression
「見て!見て!」と云われなくても近づいて観たくなる。
ぴかぴかの金属の球と棒で作ったびっくりマークを黄色とオレンジ色に着色された細い棒をネット状に組み合わせ同じくびっくりマークの形状にして包み込んでいる。近未来的で構築的な造形が素晴らしい。「彫刻の小径」で控えめながら色鮮やかに輝いている。カメラの目で見ると想像もつかない世界が見えて来る。球体に映るネットと球と周りの風景、ネット越しに見える風景。様々な世界が垣間見える。 
水本智久(みずもと・ともひさ) 「見て!見て!」
2006年/100× 100×200 cm
 ステンレススチール(ウレタン塗装)

--
impression
天からの雨の一しずく。それとも魔法の壺か?
木のピースを組み合わせ形造られた作品「ネタツボ」は、なるほどアイデアがたっぷり詰まっていそうな面白い形状をしている。作者吉野氏が会心の出来栄にほくそ笑んでいる姿が目に浮かぶ。その表面はマットな赤色で塗られ、周りの緑と調和しながら存在感を示している。所々に隙間があり中が覗け好奇心も充たしてくれる。台座の四角とのバランスも良くでんと構えて異様を誇り見る人に様々なイマジネーションを起こす。
 最初の撮影中に既に午後の4時を回り、作品の赤と背景の芝生広場も黄みがかり今一かなと思い、朝の光に期待して2日後にもう一度、「ネタツボ」にチャレンジした。今度は予想通り緑の芝生に木の影が落ちて美しいコントラストを作っていた。太陽光とはいえ何か獲物を捕えたような充実感があった。
吉野央子(よしの・おうじ) 「ネタツボ」
2006年/120× 120×350 cm
 

「彫刻漫才 outside」 展覧会 sketch
同じ5月22日に「彫刻漫才 inside」 同じ作家達の野外彫刻展を取材した。
こちらの作品は既に昨年10月からアートコートギャラリーの近くの「OAP彫刻の小径」で開催されていて来年春まで(2008年3月中旬頃)楽しめる。OAP(大阪アメニティパーク)は大川(旧淀川)のほとりのウォーターフロントという恵まれた立地にあり、「OAP彫刻の小径」は川と芝生広場の間の藤棚を抜ける200m程の遊歩道の名称で左右に点在するように彫刻作品が展示されている。指定された場所と腰高位の台座の上に展示するという共通の条件のためか、上へ空へ伸びる形状をして、色彩は緑の芝生や樹木の中でも目立つような色調になっていたり、調和している。
 先に、
「彫刻漫才 inside」を取材したのでこちらの野外彫刻の方は途中で太陽が傾き作品の色目、樹木や芝生の緑のクリアさがなくなり中断した。24日の朝、青空の下、再度一から全てを撮影した。朝の6時半に既に彫刻の小径のベンチに座って新聞を読んでいる人、犬と散歩をしたりウォーキングを楽しんでいるOAPの住人と出会った。真っ先に作品「ネタツボ」に行き、芝生に落ちる陰影にわくわくしながら理想のアングルを捜した。その内、サラリーマンがOAPの入口を目指し出社して来る姿を見てここがビジネスの場でもあることが分かった。

記:2007年6月13日 ストリート・アートナビ 中田 耕志

彫刻漫才 outside
出展作家:小林陸一郎石野耕一津村健一外磯秀紹中川泰朗藤本修三水本智久吉野央子
会期:2006年10月5日[金]〜2008年 春 開催中
会場:OAPアートコート彫刻の小径
住所:〒530-0042 大阪市北区天満橋1-8-5 OAP大阪アメニティパーク MAP
主催/企画:アートコートギャラリー(有限会社八木アートマネジメント)
ストリート・アートナビ取材:展覧会 Art Scene outside Page-1 Page-2 Page-3
彫刻漫才 inside 会場:アートコートギャラリー/ARTCOURT Gallery/会期:2007年5月11日〜26日
会期:2007年5月11日〜26日 ※終了しました。
住所:〒530-0042 大阪市北区天満橋1-8-5 OAPアートコート1F MAP
取材日:2007年5月22日・24日 掲載:2007年6月13日(水)
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志
アート展案内/現代美術ジャンル頁→
アート展案内/彫刻・立体ジャンル頁→
アート展案内/インデックス頁→
インフォメーション頁→
このページのTOPに戻る
ART SCENE 特集/2005年〜2007年
個展/美術・博物館展覧会シーン

貸ギャラリー

ストリート別貸しギャラリー案内

美術画廊

■アート展案内/下のお好きなジャンルをクリックして下さい。

絵画

現代美術

版画

イラスト

CGアート

クラフト・工芸

写真

陶芸

立体アート

書・墨象

ノンジャンル

美術館デパート

ストリート・アートナビ●新着情報

TOP

個展

画廊

情報

広場
STREET ARTNAVI/ストリート・アートナビ
(通称:アートナビ/ARTNAVI)
Webコンテンツ制作・発信/Copyright(c) ストリート・アートナビ
NAKATA DESIGN INC. 2007 All Rights Reserved.
TEL : 06-6944-4055 FAX : 06-6944-4058
●このホームページへのご意見・ご質問は
E-mail : street@artnavi.net/ HPアドレス:http://artnavi.net
※当ホームページの写真・イラスト・記事の無断転載を禁じます。
・このサイト内にある画像等の著作権・肖像権等すべての権利は、
それぞれの権利所有者に帰属します。

●ストリート・アートナビは関西・大阪の美楽なアート情報サイトです。
アート展美術画廊貸しギャラリー案内展覧会案内バナー広告
企画制作・掲載/お問合せ:ストリート・アートナビ(通称:アートナビ)