■大阪市立美術館開館70周年記念 PRADO「プラド美術館展」記者内見会&開会式
会場:大阪市立美術館 会期:2006年7月15日[土]〜10月15日[日]
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Flemish, Dutch, and French Paintings: 16th and 17th Centuries
第3章 16、17世紀のフランドル・フランス・ オランダ絵画−バロックの躍動と豊饒
 16、17世紀のフランドル地方(南部ネーデルラント)はスペインの強い影響下にありました。ネーデルラント総督の宮廷画家であったル−ベンスは外交官としても活躍、ヨーロッパ各地を巡り様々な王候貴族たちの注文に応じて絵画を制作しています。スペイン国王フェリペ4世もその一人で、彼の宮廷画家であった若いベラスケスはル−ベンスと交友を結び、大きな影響を受けたのです。また、ファン・ダイクやヨルダーンスのようなル−ベンスの弟子たちの絵もプラド美術館に数多く収蔵されています。一方、スペインからいち早く独立したオランダ(北部ネーデルラント)の作品は、ほとんどが同時代ではなく後世の収集です。また、フェリペ4世が造営したブエン・レティーロをはじめ各宮殿を飾るために、ローマで活躍していたプッサンやロランのようなフランスの画家の作品もスペインにもたらされました。
Spanish, Italian, French and German Paintings: 18th Century
第4章 18世紀の宮廷絵画−雅なるロココ
 13世紀末、ミラノは自治都市国家(コムーネ)からヴィスコンティ家による領主制(シニョリーア)へと移行する。ゴシック様式が隆盛を極め、14世紀に入るとフィレンツェの画家ジョットやピサの彫刻家ジョヴァンニ・ディ・バルドゥッチョがミラノに招かれ活躍した。1386年には、ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティ公の意向により、ミラノのシンボルであるドゥオーモの建設が始まる。ゴシック建築を代表するドゥオーモは、400年以上の歳月を掛け1813年にようやく完成した。ドゥオーモの建築で活躍した彫刻家ヤコピーノ・ダ・トラダーテ、宮廷で活躍した画家ボニファーチョ・ベンボも15世紀のミラノを代表する芸術家として特筆される。
Francisco de Goya y Lucientes
第5章 ゴヤ −近代絵画への序章
 スペインを代表する画家のひとりであるゴヤは、近代絵画の先駆けとなった巨人です。今回の出品作7点は、ゴヤの画業の多様性を感じさせるに十分なものです。マドリード郊外の離宮の食堂を飾るタピスリーのための原画(果実を採る子供たち)。カルロス4世の宮廷画家と制作した国王の肖像。18世紀の市民のカトリック信仰を示す(トビアスと大天使ラファエル)と、民衆の迷信や無知蒙昧(むちもうまい)を危惧する貴族や知識人たちの関心から生まれた(魔女の飛翔)。ゴヤは聴力を失う不幸にもあいましたが、宮廷においても大貴族のサロンにおいても、肖像画家としての地位を築きました。その類まれな才能が遺憾なく発揮された3点の肖像画は、サロン文化の絵画、演劇、音楽にかかわるものです。以上の出品作を通して大作(カルロス4世の家族)や対仏独立戦争時の悲惨な作品群、そして晩年の隠遁生活で描いた壁画連作『黒い絵』などを思い浮かべることができることでしょう。
プラド美術館 in OSAKA。
スペインが世界に誇る巨匠たちの饗宴。
 色とりどりの花が咲く天王寺公園を通り『フェルメールの小径』までくるとそれまでの暑さを忘れ静寂感や何故か懐かしさを覚える。正面の階段を上がり一歩、美術館に入るとスペインが世界に誇る絵画の殿堂『プラド美術館』がそこにあった。皇帝カール5世や大公女マリア・テレサ、そして道化が迎えてくれた。展示室には巨匠たちの名作が確かにあった。一点一点が素晴らしいとしか言い様がない。その中でも監修者の大高保二郎氏(早稲田大学教授)からルーベンスが一人で描いたと解説して頂いた作品「ヒッポダメイア(ディダメイア)の略奪」のドラマ性と迫力ある筆致に一番心を打たれた。こんな機会に恵まれたことに感謝した。

 絵画史上に燦然と輝く傑作が連なるこの“巨匠たちの殿堂”は、ダリやピカソ、マネなど近現代の多くの芸術家を魅了し、今なお大きな影響を与え続けている。本展は、プラド美術館の粋を伝えるべく、52作家の名作81点が紹介されている。これだけ多くの作品がまとまってプラド美術館の展示壁を離れることは、まさに異例のことと言う。西洋絵画の真髄に触れ、プラド美術館の理解を深める又とない機会です。(STREET ARTNAVI・中田耕志)
■大阪市立美術館開館70周年記念 PRADO「プラド美術館展」
会場:大阪市立美術館 会期:2006年7月15日[土]〜10月15日[日]
ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン/Page-1/Page-2/Page-3/Page-4
取材日:2006年7月14日 掲載:7月22日 ART SCENE/Street Artnavi
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、同展説明会を参考にしました。

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