artnavi.net：ストリート・アートナビ　展覧会シーン　Page-5/工芸美術：「第38回日展京都展/京都市美術館」

■「第38回日展京都展」

会場：京都市美術館（岡崎公園内）会期：2006年12月16日［土］～2007年1月14日［日］

■ストリート・アートナビ：展覧会シーン/開会式/日本画/洋　画/彫　刻/工芸美術/書

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並木恒延
「潮の紋」（漆）

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・授賞理由：作者はつねに自然の中に素直な独自の叙情性を、漆の高い技術を駆使して表現してきた。このたびは静かに打寄せる波をウズラの卵殻で表わし、渚の流木は押えた金蒔絵とした。静・動様々に変化する作者の本作は、まさに静の極を示した秀作といえる。
・作品解説：三浦半島の砂浜で出合った、打寄せる静かな波。湿った砂浜の黒と潮の白色の対比が印象的だった。自然が作り出す潮の文様が、まるで生き物が乗り移った様な動きを見せてくれる。そんな海の造形を有難くいただき、自然界のカタチを素直に表現した。黒漆とウズラ卵殻、金粉研出し蒔絵にて制作した。
（なみきつねのぶ評議員）（日展アートガイドより転載/他も同じ）

加藤令吉
「響　奏」（陶）

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・授賞理由：大らかな大地を想わせる形態の美しさを表現した作品であり、光・輝き・音・旋律とを感じさせるように、繊細な刻文・上絵付を施して力強さを感じさせる作品である。
・作品解説：手びねり技法で作り上げた作品で、豊かな大地にある大らかなうねりが醸し出す形態の美しさに惹かれて造形した。器面には光のハーモニーや音の響きを感じさせる様、細やかな刻文と共に上絵による彩文、彩色をした。

（かとうれいきち会員）

村田好謙
「自在」（漆）

左：奥田小由女
「愛の誕生」（人形）

-・作品解説：この世に新しい命が生まれることは、何と神秘に満ちていることか。それがたとえ植物でも動物でもそして小さな虫であろうとも、命を抱いてこの世に生まれる事を考えると、その尊さに思わず悦びの声をあげる。愛の誕生を慈しみ、よろこびあう想いを表現してみました。全体の色胡粉は透明感が出る様苦心しました。
（おくださゆめ常務理事・審査員）

右：高橋節郎
「森の舞踏会」（漆）

-・作品解説：涼やかな風に乗って樹々の葉が蝶や鳥たちと舞い踊って光る……。動物、昆虫、すすきや小さな草花まで森で育まれたすべてのものが人々と一緒に四方八方でリズミカルに踊る、踊る……。森は生命感溢れている
（たかはしせつろう顧問）

特選
佐藤好昭
「那国悠幻・II」（人形）

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・授賞理由：九州古代王国「那国」への幻想を構想力豊かな人物で構成し人形作品としての夢の広がるほのぼのとしたものを感じさせる。充実した作風の中に独自に研究創作したあとがうかがえる。
・作品解説：はにわ、土偶等、古代の美しい造形、平和的表情に魅力を感じ、遠い古代への私の想いを、表現致しております。素材はテラコッタにて、三人の人物の構成と着色に、苦心致しました。文様は円文、三角文、流水文等を図案化し、私なりに、研究、制作致しております。
（さとうよしあき）

▲展覧会の詳細は上の画面をクリック。

■第38回 日展京都展

会場：京都市美術館　会期：2006年12月16日［土］～2007年1月14日［日］

■ストリート・アートナビ取材：展覧会シーン/開会式/日本画/洋　画/彫　刻/工芸美術/書

■取材日：2006年12月15日・16日　掲載：12月24日　ART SCENE/Street Artnavi

■取材・写真・Webデザイン：ストリート・アートナビ　中田耕志

※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、日展アートガイド、記者内覧会を参考にしました。

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