第38回日展 京都展」
会場:京都市美術館(岡崎公園内)会期:2006年12月16日[土]〜2007年1月14日[日]
ストリート・アートナビ:展覧会シーン/開会式/日本画/洋 画/彫 刻/工芸美術/


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三原 捷宏
「海 風」


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・授賞理由:潮の流れをテーマにここ数年制作を続けている。今回の作品は波の動きを構成的にまとめ上げ、渋い色調の内に奥深い空間を表現した努力作で授賞の対象となった。
・作品解説:島根県の日御碕で出会った海景をモチーフに描いた作品です。岩場にできる海の水の動きと風の強弱によって変化する波の形の組み合わせのおもしろさに魅せられて描き続けていますが、最近は、より自然の大きさや深さあるいは、自然への崇拝の念を強く想いながら描いています。

(みはら かつひろ 評議員・審査員)
(日展アートガイドより転載/他も同じ)
池山 阿有
「朝 茶」


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・授賞理由:大胆な構成の中に、風土性のあるユニークな人物像を一貫して描いてきた。色彩の調和と深さに感性の豊かさを感じる
・作品解説:朝早く自分の畑の野菜の育ちを確認してから集まる老人、手造りの掘立て小屋、ダルマストーブにジンジン音を立て湯気をあげる鉄ビン、お茶をすすりながらおしゃべりの時間、世間話に身の上話、今の話に思い出話、八十を越えたおじいちゃん、おばあちゃんの話、何んとも悟りきったようなくったくのない話ばかりである。

(いけやま あゆう 会員)
岡島 春美
「遠き日」

写真右下:高橋喜美子さん「春を待つ」F100号、最初は五十の手習いで地元のカルチャー教室で絵を始める、今の絵画教室で日展に応募を重ねること10回目で初入選、これまで入選7回の実力者、本展では27回の入選を誇る大先生の横に展示されている。京都府亀山の田んぼの風景をスケッチして点描で描き込んでいる。稲刈りの終わった田んぼの水溜まりにも次代の小さな生命が宿っている、榛ノ木(はんのき)が、機械化によって切り取られ年々減っていくのが寂しい。10月16日の美術運送での応募から10月26日の入落の発表、そしてこの京都の展覧会が終わるまで3ヶ月間、毎日がわくわくする。それが描いている楽しみでエネルギーになっている。
 正月3日の会場当番になると平安神宮に詣でた帰りの人ひとで会場内がごったがえしくたくたになるそうです。初日には中山忠彦先生から直接アドバイスをもらって幸せそう、「日展に入選するこつは何ですか」の問いに「丁寧に描く、隅々まできちんと描く」「構図が8割、色彩は2割」と応えてくれました。
(ストリート・アートナビ・N)
森田 茂「夜半の祭」
・作品解説:祭りは、昼も夜も賑やかだが、殊に夜は、荒手が出て、緊張の時となる。闇を照らす無数の提灯の動きが面白く、神輿の装飾も、黄金に輝いて荘厳である。大神輿の重量も感じられず、ただ、形だけが動いてゆく。やっしょいやっしょいの声が、大きく響いてくる。我を忘れた賑やかさの中にいる。
(もりた しげる 顧問)
平松 譲「塔はるか」
・作品解説:高尾山麓に立つと、向いの丘に塔がそびえ立つ様にくっきりと見える。私は広い田畑を前にして、しばらく描くのも忘れ、じっと立ち続けた。老婆が篭を背に「広いから雑草を刈るのが大変でね」と笑いながら畦道に消えて行った。そうしている内に空のバックに塔の赤と広がる緑のコントラストに魅せられ、筆を強く握った。
(ひらまつ ゆずる 顧問)
中山 忠彦「花と裸婦」
・作品解説:ギリシャに於いて裸体像は芸術として理想の人間の比例とリズムを生み出した。以来時代の諸相の中で様々な裸体が創られてきた。四十年余着衣像を描き続けてきて、ここで再び裸婦像を描いてみたいと思い至った。日展には四十三振りの出品となる。初心者のつもりで私の裸婦に挑戦したいと思う。
(なかやま ただひこ 常務理事)
・中山先生の裸の女性には吃驚させられました。『日展、動く。』を指導者自ら範を示している会心の作ですね。(STREET ARTNAVI)
小灘 一紀「卑弥呼」
・作品解説:二年前から日本の古代を描くことに専念している。古代の衣装や道具等、考証することも多く、まだまだ不勉強だ。西洋絵画は、時々過去を顧みて、古代の精神を表現しようとする試みがみられるが、日本の洋画はそうした名作が少なく残念に思う。歴史をたどり、古代を自由に空想しながら卑弥呼を楽しんで描いた。

(こなだ いっき 評議員)
工藤 和男「アドリア海の漁場」
・作品解説:この作品は、昨年訪れたイタリアのアドリア海に面したモルフェッタの漁港を描いたものです。日本の漁港と同様に沢山の魚が揚げられていました。逞しい漁師の彫の深い顔、歴史ある港の家並はやはりこの地方ならではの特質と思います。また明るい南イタリアの光景でもあるともいえます。

(くどう かずお 評議員)

左:小川 尊一(会員)「犬島晩夏」・右:長谷川 力(会員)「小さな広場で」

左から:[特選]福井 欧夏「優しい風」・[特選]卜部 俊孝「画室の静物」・[特選]長井 功「北の雪道」・[特選]古賀 英治「刻の記憶」

展覧会の詳細は上の画面をクリック。
第38回 日展 京都展
会場:京都市美術館 会期:2006年12月16日[土]〜2007年1月14日[日]
ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン/開会式/日本画/洋 画/彫 刻/工芸美術/
取材日:2006年12月15日・16日 掲載:12月24日 ART SCENE/Street Artnavi
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、日展アートガイド、記者内覧会を参考にしました。
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