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テープカット:左より、
大阪市立美術館館長 蓑 豊(みのゆたか)
大阪市議会議長 坂井 良和
大阪市教育委員会委員長 加茂 紀夫 |
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開館70周年記念の掉尾を飾る特別イベント |
「大阪人が築いた美の殿堂」展、華やかに開幕。 |
大阪市立美術館の開館70周年を記念する掉尾を飾るイベント『大阪人が築いた美の殿堂』展の開会式が秋深まるこの11月2日(木)に華やかに挙行されました。『館蔵・寄託の名品から』のサブタイトルに相応しく寄贈・寄託に縁のあった方を始め多くの美術関係者、来賓、招待客が集う中、主催者を代表して蓑
豊(みのゆたか)美術館長が挨拶されました。その後に華やかなテープカットが行われ展覧会の幕が開きました。
●館蔵・寄託の名品が一堂に揃う。
昭和11年(1936)、天王寺公園に美術館が落成したとき、「芸術の殿堂」と讃えられました。以来70年、同館のコレクションは約8,000点に充実し、現在では日本を代表する美術館のひとつに数えられています。 開館70周年を記念した本展では、館蔵品、寄託品のなかから選りすぐりの名品、約500点が一堂に展示されました。大阪市民に育まれ、愛されてきた大阪市立美術館。そのコレクションを愉しむ、またとない機会です。 |
●全館を使い美と有名を競うコレクション。
中国書画の阿部コレクション。小西家伝来・尾形光琳関係資料。住友家邸宅跡地の寄贈の快挙のみならず、美人画の至宝ともいえる上村松園の「晩秋」を含む住友コレクション。中国の石仏125点、金銅仏5点を含む224点を誇る山口コレクション。仏教美術を中心に東洋美術全般にわたりその数663件は質を兼ね備えた田万コレクション。カザール・コレクションの江戸から明治にかけての漆工品3,407件はヨーロッパ人の目でみた貴重なコレクション。南北朝から唐時代にかけての19点の中国石仏は当時の彫刻技術の最高峰を示す小野順造コレクション。その他のコレクションにも70年を経過した美術館ならではの逸品が揃っている。次に勢揃いするのは10年後・・・。 |
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●蓑
豊(みのゆたか)館長の挨拶(記者内見会のご挨拶/取材メモから) |
大阪市立美術館がここ天王寺にできて70年、日本でも4番目に古い(京都市美術館の後)。昭和11年5月、日本一の美術館として美の殿堂として華々しくオープンし、東京国立博物館が2年後(昭和13年)に出来るまで一番の規模を誇っていた。 戦後、GHQが占領して体育館として使われたこともある。その間も色々改装してきたが、60万人の観客を集めたフェルメール展の時、大改装に着手して空調等を整えた。昨年のミラノ展を始め仏教美術、日本美術展等を開き多くの客を集めた。 大阪が東京より裕福な時があり、ご寄贈された所蔵品は約8,000点、寺等の寄託品(所有権は寺にある)7,000点が収蔵されている。天王寺の土地柄、非常に難しい時期があったが、テントも撤去され素晴らしい環境のもと、開館70周年を迎える時に生まれ変わった。 本展は選りすぐりの名品、約500点を集めた中に、国宝が5件、重要文化財107件あり、世界の美術館として開館70周年を迎えることができた。大阪市が持っている素晴らしい所蔵品の数々をこの機会に是非ご覧頂きたい。 |
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●美術館利用者からのお祝。 |
大阪市民でもなく、大阪府民になったのも震災後ですが、府下に越してきて以来、市立美術館にはたびたび足を運んでおります。このたびは開館70周年とのこと、「古希」に心からお祝い申し上げます。 今迄で一番印象に残っているのは、フェルメール展、あの何とも言えない深く静かな青の色です。あの真珠の首飾りの少女の画は、色んな文献に載っていますが、やはり実物とは色や感じが違います。本物を見ることができて、本当に幸せでした。他にも、数々の歴史を秘めているかもしれない豪華なダイヤモンドの展覧会なども、記憶に残っています。 天王寺の雑踏を抜けて公園に入り、四季それぞれの花を見ながら館の入り口に至るまでも、好きな時間です。催しを観て、一息、日常とはかけ離れた時間を過ごし、ささやかなゆとりが得られた気持ちで、帰路につきます。
九月には御堂筋の大阪クラシックで、その場に居られたことに心底感動を覚えました。「創造都市」を目指すという大阪市、そして市立美術館にも、ぜひ今後とも、音楽と共に美術面でも益々がんばって頂きたいと、日頃の御礼と共に声援を送らせていただきます。願わくば、美術館で音楽とのコラボレーションも催されましたら、ぜひ馳せ参じたいと存じます。
大阪府豊中市 石田 紀子 |
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「ええやないの、大阪市立美術館」 大阪市立美術館創立70周年誠におめでとうございます。
人間で言えば古希にあたる長い歳月が経過して、
美術館としての風格や重みが感じられ、大阪人の一人として
とても嬉しく、頼もしく思っています。心よりお祝い申し上げます。
小学生高学年のころに、両親に連れられて観た「日展」が、
初めての出合いでした。よそいきの洋服を着て、おすまし顔で
写真を撮ってもらったのが昨日のことのようです。
子供であっても、いや子供だからこそ、本物の芸術作品を観る
大切さを両親は教えてくれたのだと思います。
現在はストリートアートナビ様の豊富な情報をいただき、
期待を持って美術館へ足を運んでいます。
印象に残っているのは「フェルメール展」です。
なにか問いかけている、青いターバンの少女の瞳が忘れられません。
花壇の花々を目で楽しみ、フェルメールの小経を通ると、
いつもワクワクします。
これからも、一点でも多くの世界中の素晴らしい芸術品を鑑賞
出来ますように、ますますのご発展を心からお祈り申し上げます。
大阪府堺市 小田原 薫 |
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この度、大阪市立美術館におかれましては、開館70周年を迎えられたとのこと、心よりお慶び申し上げます。大阪市に在住している者と致しましては「芸術の殿堂」と称えられている歴史ある美術館が、近くに存在しているという幸せを改めて感じております。
貴館と私は、青年期の頃から、絵画鑑賞を趣味とする両親に連れられ、日展を見に行ったことに始まります。当時は、さほど美術に興味の無かった私でしたが、何度も足を運び、本物の作品に触れて行くうちに、芸術が持つ奥深さに関心を覚えて行くこととなりました。今では、私の一番の趣味が、美術鑑賞と言えるまでになりました。つまり、貴館は、私の美術への好奇心を目覚めさせ、育んで頂いた場所だったのであります。
日展以外で、私が一番記憶に残っている特別展は、2000年の「フェルメールとその時代展」でございます。慶沢園の方まで伸びた入場待ちの行列に驚きましたが、辛抱強く待ち、ようやくフェルメールの「青いターバンの少女」を観た時の感動は、今でも忘れる事ができません。この様な素晴らしい企画を行って頂いたことに、心より感謝をしております。
最後になりましたが、貴館のますますのご発展を心よりお祈りし、お祝いの言葉とさせて頂きます。
大阪市 山下 幸子 |
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■大阪市立美術館開館70周年記念「大阪人が築いた美の殿堂」
館蔵・寄託の名品から |
会場:大阪市立美術館 会期:2006年11月3日[金・祝]〜12月24日[日] |
■ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン/Page-1/Page-2/Page-3/Page-4/Page-5/Page-6 |
■取材日:2006年11月2日 掲載:11月10日 ART SCENE/Street Artnavi |
■取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志 |
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、同展説明会を参考にしました。 |
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▲展覧会の詳細は上の画面をクリック。 |
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