大阪市立美術館開館70周年記念「大阪人が築いた美の殿堂」館蔵・寄託の名品から
会場:大阪市立美術館(天王寺公園内)会期:2006年11月3日[金・祝]〜12月24日[日]
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石造の仏頭 仏像を含め普段は収蔵庫にある中国彫刻コレクションを全部並べるのは3年振り、中国を除けば大阪市立美術館が世界で一番揃っている。地元の人も知らないコレクションもある。中国人が一番吃驚するのは中国仏頭の展示室。中国彫刻の展示にはコストが掛かるので担当学芸員でさえ思わず「これだけ揃うと壮観」と言葉を発した。

「石造 太子半跏思惟龕」北魏時代・太和16年(492) 本館蔵(山口コレクション)

「石造 四面像」西魏時代 (6世紀中頃)本館蔵(山口コレクション)

「石造 四面像」北魏時代・普泰元年(531)本館蔵(山口コレクション)

館蔵品8000件、寄託品7000件の中から選りすぐった約500点を展示。
第01章:日本の仏像・仏具
第02章:日本の工芸
第03章:中国・朝鮮半島の工芸
第04章:中国の彫刻
第05章:仏教絵画・写経
第06章:中国書画
第07章:日本の書蹟
第08章:中世・近世の絵画
第09章:近世の絵画
第10章:近代の絵画・工芸
第11章:江戸・明治の装身具
第12章:掌にのる小工芸
第13章:近世の意匠
第4章:中国の彫刻
大阪市立美術館は日本最大の中国彫刻コレクションを所蔵する美術館としても広く知られています。中国において、インドより伝えられた仏教の尊像や、中国独自の宗教である道教の尊像が彫刻として盛んに表されたのは、主に南北朝時代[5-6世紀]と隋・唐時代[6-10世紀]でした。しかしたびかさなる王朝の興亡のなかで寺院や尊像は失われ、現在残された造像の多くはここに並ぶような石像彫刻です。その一点一点を観察すると、石材にも石灰岩、砂岩、そして白大理石などバリエーションがあり、その色や質感もさまざまです。そして今日では不可能なほど精巧な彫刻技術を示す作品や、素朴な温かみを感じさせる作品、日本の彫刻との密接な関係をもつ作品もあって、きわめて多彩な彫刻群といえるでしょう。
左:「石造 菩薩立像」北斉時代 (6世紀中頃)右:「石造 菩薩五尊像」北斉時代 (6世紀中頃)どちらも本館蔵(山口コレクション)
「石造 如来三尊像」北魏時代・景明元年(500)本館蔵(山口コレクション)
中国彫刻展示風景

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「大威徳転法輪曼陀羅」部分 法眼厳雅 筆 南北朝時代・正平10年(1355)
「釈迦八大菩薩像」朝鮮・万暦15年(1587)大阪・四天王寺所蔵
第5章:仏教絵画・写経
仏や菩薩の姿には、経典に定められた顔かたちやポーズ、色があります。仏の姿を表現する際には、それらの決まり(儀軌 ぎき)を守りながら作られました。曼荼羅にも決められた配置や色・形などがあります。象徴的な色彩の対比や、慈悲や憤怒の相好などを描き分けることで、仏が住まう極楽世界や罪人が落ちる地獄の様子など、見る者にそれらの存在を確信させる役割を担いました。仏画における表現のスタイルは時代によってさまざまですが、平安後期には優美な色彩感覚が好ま れ、鎌倉時代になると力強い線によって形を明確にとらえることが流行しました。経典を書写した写経の書体も時代によって変化が見られます。こうした色彩や形態の感覚は、日本、 中国、朝鮮半島との間にも特徴的な違いが認められ、それぞ れに魅力的な作品を残しています。
仏教絵画・写経 展示風景
左:重文「両界曼陀羅(金剛界)」・右:「両界曼陀羅(胎蔵界)」鎌倉時代(14世紀)兵庫 太山寺所蔵
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第6章:中国書画
中国の書画は、宋時代に至って大きな転換期をむかえました。絵画では山水画が主流となり、構図・描法などあらゆる面で大きな進歩をとげました。書法では典雅な均整美を脱して、書者の精神性や個性の強く表れた様式が生まれました。異民族である元の支配を受けた時には、政治とはかかわりのない世界で芸術に没頭する文人達もあらわれました。明・清時代になると、文人画を復興させて呉派を形成した蘇州、董基昌(とうきしょう)らを輩出した松江(しょうこう)、「八怪」と呼ばれた書画家が活躍した揚州など、商工業で栄えた江南の都市を中心に様々な試みが行われ、それぞれ特色ある作品が作られました。今回の展覧では、前期には宋・元時代、後期には明・清時代の書画を陳列します。
「天発神讖碑拓(てんぱつしんしんひたく)」呉・天璽元年(276)本館蔵(師古斎コレクション)
上:重文「行書李白仙詩」蘇軾(1036〜1101)筆 北宋時代・元祐8年(1093) 本館蔵(阿部コレクション)
「明皇避暑宮図」伝 郭忠恕(?〜977)筆 本館蔵 部分図
「天発神讖碑拓』部分拡大
上:重文「草書四帖」米フツ(1051〜1107)筆 北宋時代(11世紀) 本館蔵(武居巧氏寄贈)拡大図

展覧会の詳細は上の画面をクリック。
■大阪市立美術館開館70周年記念「大阪人が築いた美の殿堂」 館蔵・寄託の名品から
会場:大阪市立美術館 会期:2006年11月3日[金・祝]〜12月24日[日]
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取材日:2006年11月2日 掲載:11月10日 ART SCENE/Street Artnavi
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、同展説明会を参考にしました。
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