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広い展示室の四方に四天王像を配置し、手前に地蔵菩薩立像、中央に阿弥陀如来が座し、そして国宝の華籠や仏具が脇を固め、まるで大寺院を彷佛させる展示が荘厳な仏教的空間を現出している。(右手前:重文 地蔵菩薩立像/木造:奈良・薬師寺所蔵) |
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▲「木造 普賢菩薩騎象像」室町時代(14世紀) 兵庫 太山寺所蔵 |
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第1章:日本の仏像・仏具 |
■寺院の境内はいつも静かなたたずまいで私たちを迎えてくれます。そして本堂の中に足を踏み入れると、そこには外界とは隔絶した金色まぶしい異次元空間が広がっています。目が慣れると、堂内には大きな光背をともなう主尊を中央に、脇侍や四天王などが配され、大小様々な仏具[荘厳具(しょうごんぐ)]が散りばめられていることに気づきます。如来や菩薩、これらを守護
する眷属(けんぞく)など、仏像のすがたは信仰のあり方により多様であり、仏具もインド以来の伝統を示す密教法具や中国で生まれた彫漆技法を示すものなど、その用途と形態、技法は変化に富んでいます。 |
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▲中央:重文「木造 阿弥陀如来坐像」鎌倉時代 (13世紀)大阪・専修寺所蔵 |
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▲国宝「銅鍍金銀 宝相華文透彫華籠」平安後期〜鎌倉時代
(12〜13世紀)滋賀・神照寺所蔵 ◎法会の際、花を盛って仏前で散華(さんげ)するときに用いる籠。背面を向けて陳列している。 |
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第3章:中国・朝鮮半島の工芸 |
■鬲(れき)・鼎(てい)・爵(しゃく)・罍(らい)などの中国独自の噐形は、商周時代に祖先を祀る宗廟の礼器(らいき)として発達しました。こうした礼器の形態は戦国〜漢時代に大きく変化し、饕餮(とうてつ)・龍・鳳凰(ほうおう)などの氏族の始祖と関わる文様もだんだんと「動物意匠」に近いものに変化しました。 南北朝から隋唐、五代になるとシルクロード交易に影響されて、金銀器や三彩陶器、越州窯青磁や白磁なども盛んに作られます。陶磁器は本来玉や金属器の代替品として制作されてきましたが、宋代には本歌を凌駕(りょうが)する質の高さにまで到達し、端正な黒漆製品や技巧をこらした彫漆製品も宋元時代に作られました。 明清時代には江西省景徳鎮窯で焼造された青花や五彩、単色釉などの官窯磁器と、彫漆・螺鈿器に技巧の冴えを見せる作品が多数登場しました。さらに、朝鮮半島では、高麗時代には青磁に、朝鮮時代には粉青や白磁、螺鈿器などに中国とは異なる静謐(せいひつ)な作品が登場しました。 |
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▲展覧会の詳細は上の画面をクリック。 |
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■大阪市立美術館開館70周年記念「大阪人が築いた美の殿堂」
館蔵・寄託の名品から |
会場:大阪市立美術館 会期:2006年11月3日[金・祝]〜12月24日[日] |
■ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン/Page-1/Page-2/Page-3/Page-4/Page-5/Page-6 |
■取材日:2006年11月2日 掲載:11月10日 ART SCENE/Street Artnavi |
■取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志 |
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、同展説明会を参考にしました。 |
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