YAMAHA WR250X \732､900
オフロード仕様のWR250Rは\701,400
さすがにシート高は高く、８７０ｍｍ。身長１７０ｃｍにちょっと足りないオーナーですと、こんな感じの爪先立ち。ネクサスと同じくらいの感じですが、車重が軽いのと、スリムな車体でまったく問題なし。因みにオフロードモデルのＷＲ−Ｒの方だとさらにプラス25mm。
新設計の水冷エンジンは超ショートストローク。排気バルブはなんとチタン製。
シンプルなメーターはデジタル式。もちろんタコメーターなんて要りません。
ロードタイヤとペータルディスクを前後に装備し、こちらも手抜きなし。
元、桶川のスーパーノービスライダーとしては、そのスペックだけ見てもそそられてしまう内容のWR。その実力はどんなものなのでしょう。
１０００ｋｍのナラシ運転が終わったところで全開解禁。早速お借りして乗ってみました。またがった第一印象は、モトクロッサーそのもの。高い目線で眺めが良いですね。走りだしてすぐにパワーの差を感じます。今までの250ｃｃオフロードバイクとは明らかに違うパワーに思わずニヤリ。もっとトルクが細く、回転でパワーを稼ぐタイプのエンジンかと思いきや、低回転も十分トルクフル。乗りやすい。注目のピーク付近のパワーにもびっくりしました。これだけ速ければ十分じゃん。文句なし。
WR-Xはモタード仕様なので、アスファルトの上での使用がほとんど。「なんでもっとパワー出さないの？」との声も正直聞きます。しかし、今回、このバイクを私が一番評価する点は実はここにあります。KTMやハスクバーナと同じレベルで車体や足回りを作り上げ、パワーを押さえたエンジンを搭載。もちろん天下のヤマハがエンジンパワーを出そうと思えば出せないわけが無い。「あえて」それをしなかったのです。
ヨーロッパ製の有名モデルはレーサーのエンジンをそのまま載せるので確かに速い。しかし、メンテナンスサイクルが極端に短く、足回りはもちろん、エンジンもたびたびを開けなければならないのです。しかも、クランクケースを割らないとピストンが出てこないなんて話はざらです。しかし、WRですとほとんど乗りっぱなしで最高のハンドリングが楽しめます。高い次元でバランスが取れているということです。
実際、WRに乗って峠でコイツを振り回せるライダーがどれだけいるでしょうか。オフロードタイプのRですと、コースに持ち込んで全開で楽しむにはノービスクラスの予選で2位集団に入って走るくらいの力量が必要です。初心者では絶対に全開できません。レーサーに乗った事のある人は分かるのですが、よほどのマニアで無い限りレーサーそのものを公道で乗っても楽しくないのです。
CBR929も所有のオーナー塚本氏。｢不用意にアクセルを開けるとフロントが浮きそうになります。パワーはこれで十分。ブレーキも十分効くので安心。アフターパーツがたくさん出てきそうなのでカスタムするのが楽しみです。たくさんさすがに荷物は積めませんが、とても楽しいです。」とのコメントを頂きました。
高速道路を走ってきました。2/17
先日のツーリングで高速道を使った感想をお聞きしました。
「注目の最高速は150km/h後半。太いロード用タイヤ装着は伊達ではなく、直進安定性も問題なし。但し、風圧にどこまで絶えられるかが勝負。」とのことでした。
