特別展「BIOMBO(ビオンボ)/屏風 日本の美」−日本人の誇り 黄金の文化遺産−
会場:大阪市立美術館(天王寺公園内)会期:2007年10月30日[火]〜12月16日[日]
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上:「桐鳳凰図(きりほうおうず)屏風」狩野探幽筆
六曲一双 江戸時代 (17世紀)東京・サントリー美術館蔵
本屏風の飾り金具には葵紋が鋳出される。桐鳳凰が吉祥の画題であり、幕府奥絵師によるほぼ同図様の模写本が複数知られ、左右隻ともつがいの鳳凰が視線を交差させることなどから、本図は将軍家あるいは親藩徳川家の婚礼の際に調達された屏風である可能性が指摘されている。探幽の法眼時代(1638〜62)の作品。
※展示期間:10/30(火)〜11/25(日)

上:鳳凰とは孔雀に似た想像上の瑞鳥(ずいちょう)。雄を「鳳(ほう)」、雌を「凰(おう)」と言う。

第2章の主な出品作品
《白絵屏風》六曲一双、江戸時代(18〜19世紀)、京都府立総合資料館蔵
※(右隻)10/30(火)〜11/18(日)展示、(左隻)11/20(火)〜12/16(日)展示
第1章:屏風の成立と展開
第2章:儀礼の屏風
第3章:BIOMBOの時代
     屏風に見る南蛮交流
第4章:近世屏風の百花繚乱
第5章:異国に贈られた屏風
第6章:海を越えた襖絵と屏風絵

上:「桐鳳凰図(きりほうおうず)屏風」狩野探幽筆 部分 
東京・サントリー美術館蔵

第2章:儀礼の屏風
屏風は、間仕切りや風除けという機能のほかに、《源氏物語図屏風》などを婚礼調度として誂える例がありました。また出産に際しては、「白絵屏風」が飾られるなど、人生の通過儀礼において、屏風が特別な役割を果たした場面も少なくありません。例えば、出産に際しては、《白絵屏風》が立て廻らされたことが、絵巻の画中画によってわかります。現代の婚礼披露宴における金屏風などには、人の一生の通過儀礼に際して特別な役割を果してきた屏風の伝統がそのまま生きているといえるでしょう。

会場風景
上:「源氏物語五十四帖屏風」狩野探幽筆 六曲一双 江戸時代 (17世紀)宮内庁三の丸尚蔵館蔵
『源氏物語』五十四帖全段から各帖主要な場面を選んで描く。縁廻しには葵紋、桃枝文の縫い取りが施され、七宝を用いた飾り金具にも葵紋が表現される。寛永19年、八条宮第二代智忠親王に嫁いだ富姫の婚礼調度で、伯母でもあった東福門院から贈答された可能性が指摘される。近年、金雲中に探幽の使用印が確認された。※展示期間:(右隻)10/30(火)〜11/25(日)(左隻)11/27(火)〜12/16(日)

上:「白絵屏風」伝原在中筆
六曲一双 江戸時代 (18〜19世紀)京都府立総合資料館蔵
平安時代以来、出産の場には「白綾屏風」「白屏風」「白絵屏風」が立てまわされたことが知られており、その様子は絵巻物などの画中画に確認できる。しかし現存遺例はきわめて稀少で、本図を除けば、京都般舟三昧院本が知られるのみである。素地に胡粉(ごふん)と雲母(きら)を用いて松竹、鶴亀などの吉祥の図様を描く。
※展示期間:(右隻)10/30(火)〜11/18(日)
      (左隻)11/20(火)〜12/16(日)

上:「白絵屏風」部分
京都府立総合資料館蔵

上:「四季耕作図屏風」狩野晴川院養信筆 六曲一双 江戸時代 (19世紀)東京・サントリー美術館蔵

文政8年(1825)、将軍家斉の娘盛姫が佐賀の鍋島直正に嫁ぐ際に新調された婚礼調度。画中人物の図様を検討すると、『融通念仏縁起』『石山寺縁起』『福富草紙』など、中世絵巻に倣う点が認められ、絵師の古典学習の様子が確認される。裏面は金地墨画岩浪図が描かれていたが、現在は改装され別に保管される。
※展示期間:
10/30(火)〜11/18(日)

上:四季耕作図屏風」六曲一双 左隻(部分)
東京・サントリー美術館蔵

上:四季耕作図屏風」六曲一双 右隻(部分)
東京・サントリー美術館蔵

◎江戸時代、徳川将軍家を筆頭に有力な大名家に嫁ぐ姫君の婚礼には、豪華に蒔絵を施す婚礼調度をそろえることが習わしとされていました。
※展示期間:全期間展示

新発見の江戸時代の婚礼調度を特別展示
左:「蒔絵婚礼調度」
このたび、長らく所蔵先が不明であった江戸時代の婚礼調度「九曜紋松橘蒔絵婚礼調度」の厨子棚
(ずしだな)が、大阪市内の旧家で大切に保存されていることが明らかになりました。本来、この厨子棚は、大阪市立美術館所蔵カザールコレクションの九曜紋松橘蒔絵婚礼調度の黒棚(くろだな)と対をなすもので、調度類の中核をなす貴重な作品です。今回、この新しく発見された厨子棚を、本展の「儀礼の屏風」の章において、婚礼調度として制作された屏風とあわせて展示することとなりました。同館所蔵の九曜紋松橘蒔絵婚礼調度からは、黒棚、手箱、匂箱、角赤手箱、元結箱、見台の6件を出品し、75年ぶりに一堂に展示されました。

展覧会の詳細は上の画面をクリック。
■特別展「BIOMBO(ビオンボ)/屏風 日本の美」 −日本人の誇り 黄金の文化遺産−
会場:大阪市立美術館 会期:2007年10月30日[火]〜12月16日[日]
ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン/Top-Page/Page-1/Page-2/Page-3/Page-4/Page-5/Page-6
取材日:2007年10月29日 掲載:11月23日 ART SCENE/Street Artnavi
取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、同展説明会を参考にしました。

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