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▲上:「苅田雁秋草図(かりたかりあきくさず)屏風」狩野友甫宴信(かのうゆうほやすのぶ)筆
六曲一双 江戸時代[寛延元年(1748)]、韓国国立古宮博物館蔵
第10回通信使のおり江戸幕府から朝鮮に贈られた屏風の一つ。大きく弧を描いて飛ぶ雁によって両隻の図様が連続する。金雲や金の霞形に切箔(きりはく)を散らし、金砂子(すなこ)や泥引(でいび)きを施すなどさまざまな金が駆使される。同時代の狩野派にあって群を抜く出来映えの作。図中の書入れから、李朝の宮中で大切に収蔵されてきたことがうかがえる。※全期間展示 |
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■第5章の主な出品作品 |
●《苅田雁秋草図屏風》狩野友甫宴信筆、六曲一双、江戸時代[寛延元年(1748)]、韓国国立古宮博物館蔵 ※全期間展示 |
●《鷹狩図屏風》狩野勝川院雅信筆、六曲一双、江戸時代[安政3年(1856)]、オランダ・ライデン国立民俗学博物館蔵
※(右隻)10/30(火)〜11/11(日)・11/27(火)〜12/16(日)展示、(左隻)11/13(火)〜12/16(日)展示 |
●《賀茂競馬図屏風》狩野董川中信筆、六曲一双、江戸時代[安政3年(1856)]、オランダ・ライデン国立民俗学博物館蔵
※12/4(火)〜12/16(日)※全期間展示 |
●《太平記図屏風》住吉内記弘貫筆、六曲一双、江戸時代[安政3年(1856)]、オランダ・ライデン国立民俗学博物館蔵
※(右隻)11/20(火)〜12/16(日)展示、(左隻)全期間展示 |
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第5章:異国に贈られた屏風 |
■鎖国下の日本において唯一正式の国交があった朝鮮からは、将軍の代替りごとに朝鮮通信使が来日しました。その返礼として、江戸幕府から、当時の御用絵師たちに新たに描かせた屏風が贈られるのが慣例でした。今回は、現存する数少ない貴重な屏風を里帰りさせ展示するとともに、下絵や文書類をあわせて展示し、その制作経緯にも迫ります。さらに1856年、オランダ国王ウィレム3世から贈られた蒸気船の返礼として、江戸幕府が当時の奥絵師たちに描かせて贈った屏風のほぼ全作を、今回150年ぶりに里帰りさせます。国と国の親交の証しとして贈答された屏風は、当時の最高の画家によって、最上質の絵具を用い制作されました。当時の美意識を映し出すとともに、国の威信をかけたメッセージがこめられています。 |
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▲「武者図屏風」狩野永悳立信(かのうえいとくたつのぶ)筆
六曲一双 江戸時代[安政3年(1856)]ライデン国立民族学博物館蔵
※(右隻)10/30(火)〜11/25(日)展示、(左隻)全期間展示 |
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▲上:「武者図屏風」狩野永悳立信筆(右隻部分)
右目に矢が刺さりながらも、残った目で敵将に的を絞る凄まじい戦闘シーン。いきり立つ馬上でピントの合わない片目で無理だと思うのですが・・・。 |
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■幕府が、オランダ国王ウィレム3世より贈られた軍艦の返礼として贈った屏風の一つ。右隻は後三年の役で鳥海弥三郎に右眼を射られながら、弥三郎を追って殺した鎌倉権五郎影政を、左隻は平治の乱で八町次郎に熊手を掛けられながらその柄を切って落ち延びた平頼盛を描く。
『将を射んと欲せば、まず馬を射よ』この絵を見ていると自然にこの諺が浮かぶ。敵将を落馬させて油断した所を弓で射る方が楽。 |
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▲上:「富士巻狩図屏風」狩野探原守経(かのうたんげんもりつね)筆
六曲一隻 [安政3年(1856)]ライデン国立民族学博物館蔵 ※全期間展示 |
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■これも安政3年のウィレム三世への贈蘭屏風十双のうちの一つ。富士巻狩は、『曾我物語』の中で最も有名な話。河津三郎祐泰(すけやす)は、二代にわたる所領争いがもとで、工藤祐経(すけつね)に殺されてしまう。祐泰の子・十郎祐成(すけなり)と五郎時致(ときむね)兄弟は、長じて後、父の敵を討たんものと祐経をつけねらうが、警護も固く、なかなか本懐を遂げることができない。しかし、建久四年(1193)五月、ついにそのチャンスがやってきた。天下を平定した源頼朝が、富士の裾野で巻狩し、祐経もこれに参加するというのだ。図は、そのシーンを大観したもの。鍛冶橋狩野家・探原守経(1829〜66)の大作である。切箔、金砂子を駆使した華やかな画面は、オランダ国王への贈呈屏風としていかにもふさわしい。なお、もう半双はコペンハーゲンに現存するという。 |
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▲上:「鷹狩図屏風」狩野勝川院雅信(しょうせんいんただのぶ)筆
六曲一双(右隻)[安政3年(1856)]ライデン国立民族学博物館蔵
※(右隻)10/30(火)〜11/11(日)
・11/27(火)〜12/16(日)展示 |
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▲上:「鷹狩図屏風」狩野探原守経(かのうたんげんもりつね)筆
六曲一双(左隻)[安政3年(1856)]ライデン国立民族学博物館蔵
※(左隻)11/13(火)〜12/16(日)展示 |
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■安政3年の贈蘭屏風十双のうちの一つ。平安時代、嵯峨天皇をはじめとする歴代天皇に愛好された公家らの鷹狩を描く。右隻に桜咲く春の、左隻に紅葉の秋の鷹狩を配して一双を構成する。ここでも金が華やかに画面を盛り上げている。筆者は木挽町(こびきちょう)狩野家の勝川院雅信。 |
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▲上:「賀茂競馬図(かものくらべうまず)屏風」狩野董川中信(かのうとうせんなかのぶ)筆
六曲一双、江戸時代[安政3年(1856)]、オランダ・ライデン国立民俗学博物館蔵 ※全期間展示 |
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■安政3年の贈蘭屏風の一つ。赤袍
と黒袍を着けた騎士が左右に分かれ勝負を競う京都・上賀茂神社の競馬を描く。右隻は馬を慣らしながら走るところ、左隻は2頭ずつの馬が疾走する本番勝負である。浜町狩野家の中信はこの時の贈蘭屏風制作の統括責任者であった。 |
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▲上:「墨梅図屏風」狩野休清実信(かのうきゅうせいさねのぶ)筆
六曲一双、江戸時代[安政3年(1856)]、オランダ・ライデン国立民俗学博物館蔵 ※全期間展示 |
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■贈呈屏風は多くが極彩色の金屏風で墨画は少ない。安政3年には十双のうち三双が墨画であったが、総金地なのは贈呈屏風を考慮してのことであろう。本品はその一つで、見事な枝ぶりの梅は狩野永徳の襖絵を思わせる。今回は伺下絵(うかがいしたえ)ともに鑑賞できる貴重な機会。 |
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▲上:「宇治製茶図屏風」板谷桂舟弘延(いたやけいしゅうひろのぶ)筆
六曲一双、江戸時代[安政3年(1856)]、オランダ・ライデン国立民俗学博物館蔵 ※全期間展示 |
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■安政3年贈蘭屏風の一つ。右隻は燕子花(かきつばた)や藤の咲く頃、茶摘みに忙しい老若男女の姿を描く。左隻は室内での製茶を描き、遠くには宇治橋や宇治川を行く柴舟、塔の島、平等院鳳凰堂など、さらに柳を配して宇治の地を象徴する景物を遺漏なく表している。 |
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■特別展「BIOMBO(ビオンボ)/屏風
日本の美」 −日本人の誇り 黄金の文化遺産− |
会場:大阪市立美術館 会期:2007年10月30日[火]〜12月16日[日] |
■ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン/TopPage/Page-1/Page-2/Page-3/Page-4/Page-5/Page-6 |
■取材日:2007年10月29日 掲載:11月23日 ART SCENE/Street Artnavi |
■取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志 |
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、同展説明会を参考にしました。 |
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