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▲重要文化財「泰西王侯騎馬図屏風(右隻)」
四曲一双 桃山時代 (17世紀初)東京・サントリー美術館蔵
ペルシア、エチオピア、フランスなどのヨーロッパ諸国の王侯を、それぞれ馬にまたがる姿で描く。西洋風の陰影法を駆使した初期洋風画の名品。原図は1606、7年にオランダで刊行された世界地図の周縁装飾で、最新の図像を用いて描かれたもの。神戸市立博物館本と一連のもので、もともとは会津若松城の障壁画であったと伝える。
※展示期間:(右隻)10/30(火)〜11/18(日)(左隻)11/20(火)〜12/16(日) |
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▲上:重要文化財「泰西王侯騎馬図屏風(右隻)」
四曲一双 桃山時代 (17世紀初)東京・サントリー美術館蔵 |
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第3章:BIOMBOの時代
屏風に見る南蛮交流 |
■桃山時代のスペインやポルトガルとの南蛮交易では、漆器とともに屏風は重要な輸出品目となり、西欧の地で、「屏風」の発音が変化して、「BIOMBO」という言葉が定着しました。織田信長が天正遣欧使節に託したといわれる《安土城図屏風》の行方が見出せないのと同じく、当時、南蛮貿易を通じて海外にわたった屏風のほとんどがなくなっています。一方、西欧からもたらされた絵画の洋風表現が、イエズス会のセミナリオなどで学ばれました。《泰西王候騎馬図屏風》、《世界地図》などがその一例です。西洋の地と日本の地で、当時を生きた人々が、それぞれ海を越えた異国に思いを馳せたことが伺えます。 |
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▲重要文化財「レパント戦闘図・世界地図屏風」六曲一双 桃山時代 (17世紀初)香雪美術館蔵
右隻にスペイン王フェリペ2世がトルコ艦隊を破ったレパントの海戦(1571年)とされる図を、左隻は世界地図と15組の男女などを描く。金雲など日本の絵画技法も用いるが、西洋の原図による戦士や馬・象の洋風表現が見どころであり、精細な波紋も印象的である。
※展示期間:10/30(火)〜11/18(日)展示 |
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左/上:「レパント戦闘図屏風」部分
日本から見てはるか西の泰西(西洋)の戦いと天下分け目の関が原の戦闘シーンの武具の違いに興味を引かれた。 |
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左:重要文化財
「泰西王侯図屏風」
六曲一双 桃山時代 (17世紀初)
長崎歴史文化博物館蔵
宗教画以外の世俗画もイエズス会のセミナリオで学んだ日本人による制作と推定されてきたが、右隻の右から2扇目の王侯の盾にイエズス会の紋章があり、画面中でイエズス会との関係が明瞭になった希少な例。『福者イグナチウス・ロヨラ伝』(1610年刊)などもとになった複数の版画が指摘されている。
※展示期間:
10/30(火)〜11/25(日)展示 |
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▲右:「花鳥螺鈿蒔絵聖龕(らでんまきえせいがん)(聖母子像)」
桃山時代 (16世紀末〜17世紀初)東京・サントリー美術館蔵
中:「IHS草花螺鈿蒔絵聖餅箱(らでんまきえせいへいはこ)」
桃山時代 (16世紀末〜17世紀初)東京・サントリー美術館蔵
左:「IHS桜橘桐螺鈿蒔絵書見台」
桃山時代 (16世紀末〜17世紀初)東京・サントリー美術館蔵
※展示期間:10/30(火)〜11/25(日)展示 |
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右:「花鳥螺鈿蒔絵聖龕(聖母子像)」
銅板に油彩で描いた聖母子像を納める厨子(ずし)。南蛮漆器には、簡易な技法や植物の意匠など当時流行の高台寺蒔絵と共通点が多い。しかし空間を埋め尽くす文様構成や螺鈿の多用など異なる感覚があり、これらはヨーロッパ人の嗜好に合わせたものと思われる。 |
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▲展覧会の詳細は上の画面をクリック。 |
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■特別展「BIOMBO(ビオンボ)/屏風
日本の美」 −日本人の誇り 黄金の文化遺産− |
会場:大阪市立美術館 会期:2007年10月30日[火]〜12月16日[日] |
■ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン Top-Page/Page-1/Page-2/Page-3/Page-4/Page-5/Page-6 |
■取材日:2007年10月29日 掲載:11月23日 ART SCENE/Street Artnavi |
■取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志 |
※上記の説明、写真キャプションは展覧会報道資料、展覧会図録、同展説明会を参考にしました。 |
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