IMPRESSION
私、村上がメーカー、排気量、新旧など車種にこだわらず一般の人よりたくさんのバイクに乗れる立場を利用して、私なりの試乗インプレッシヨンを、語らせていただきます。皆さんのバイク選びの御役に立てればうれしいです。
今回は、日本市場へ本格導入決定。9月頃から発売予定のGILERA FUOCO500ieです。去年先行発売され、大ヒット中の250cc、MP3の500cc版。と言うよりもほんとうはこちらのほうが先に開発されていたので、真打登場と言った感じでしょうか。
MP3の都会適スタイルから比べるとワイルドでオフロードの雰囲気ぷんぷん。見るからに力強さを感じます。
GILERA FUOCO500ie
4サイクル水冷単気筒500cc
\1、298、000
基本的には250と同じデザインのメーター。
随所に見られるオフロード風味。皆さんから「これ最初から付いてるの?」とよく聞かれるステップボードはこれが標準。
一番違うのがエンジン。500ccマスターエンジン搭載でマフラーもボリューム満点。250は3本とも12インチでしたがリアタイヤが14インチと大きくなりました。大パワーを受け止める足です。
皆さん注目のシート下メットインスペースは、フルフェイスヘルメットが一個とその他の余白あり。
室内灯と標準装備のシガーソケット。MP3はあとから追加した人がたくさん居るはず。
携帯置き場かと思ったのですが、後から考えたら車載工具入れでした。
一般のお客様はまだですが、先日の「よみうりランド試乗会」では皆さんの先導役で、実際にコイツも乗ってます。乗った感じを乱暴に一言で言ってしまえば「パワーのあるMP3」ということになるかと思います。ハンドリングも素直だし、大きな癖もなく3輪に乗ったことが無い人がいきなり乗っても普通に乗れるでしょう。但し、そのパワー感の度合いはと言いますと、MP3が「原付に乗れれば、まあ大丈夫でしょう。」とお客様に言えたのとは違い、500ですのでうかつなことは言えないなと感じます。
このバイクも結果として四輪普通免許で乗れてしまうわけですが、まったく大きなバイクに乗ったことの無い人に手放しでは進められません。しかし、そこは3輪、安全性は非常に高いものなので、MP3からのステップアップならまったく問題ないでしょう。
もりもりパワーは250と違い、リッターバイクに乗っている方にも「面白いですよ。」と自身を持ってお伝えできます。但し、乗り手の技術が上がれば上がるほど、気をつけなければいけないのがバンク角。ある意味泣き所とも言えます。試乗会では各販売店の皆さんもこのバイクに試乗しましたが、コーナーのたびにスタンドガリガリ。「攻める人はスタンド外すしかないね。」が皆さんの一致した意見でした。
しかし、違う見方をすれば、スタンドを接地してしまうということは安全性が高く誰でも安心して突っ込めるということでもあります。乗ってすぐに500ccのバイクを、狭いコースでそこまでバンクさせられるのは、普通ではなかなか難しいと思いますが、それが当たり前のように乗れてしまうということは、この3輪バイクという乗り物がいかに安全かを証明したようなものです。入れ替わり立ち代りで皆さんコースを数週ずつまわったのですが、スタンドの一番下の形が変わるほどけずれてました。
偶然ご来店いただいた現在MP3オーナーのS氏。身長178cmだと、かかとまでベッタリ。「MP3よりシート前部の幅が狭く、こっちのほうが足つき性はいいみたい。エンジン掛けて乗ってみてないけど、今の段階では押したり引いたりもさほど変わらないですね。」
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