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 私、村上がメーカー、排気量、新旧など車種にこだわらず一般の人よりたくさんのバイクに乗れる立場を利用して、私なりの試乗インプレッシヨンを、語らせていただきます。皆さんのバイク選びの御役に立てればうれしいです。

 今回は、VEAPA GTS300iです。空冷125ccのリーダーエンジンを基本とし、ボアとストロークを変更しながら、とうとう水冷の280ccにまでアップしてきました。日本の制度上、車検付きとなってしまう微妙な排気量。もうすっかりおなじみとなったVESPAのモノコックボディに新型エンジンを載せて新登場。


VEAPA GTS300ie Super
4サイクル水冷単気筒278cc
\795,000






概観上は細かな部分が変更されてます。
リムのサイド部分を除いてつや消し黒に塗装されたホイール。



白のパイピングが施されたシート。キャリアは無く、グラブレールのみ。


右サイドのみ開けられた通風加工はもちろんダミー。クラシック雰囲気でかっこ良し。


フロントフェンダーのオーナメントは250と同じかと思いきや少し違ってました。


フロントカウル正面はホーンの穴。250に付いていたスモールランプは変更。



メーターは250の液晶画面ではなくタコメーターを持たない200GTと同じものを採用。



見かけだけではない赤いサスペンション。ビチューボみたいでカッコイイ。



マフラーエンドのメッキ処理。一番ヒートする部分です。


実際に乗ってみるとどうでしょう。正確には250ccから34ccアップしたわけですが、走り始めてすぐにトルクがアップしていることが感じ取れます。今までのようにショートストロークの回転を上げて進むという感じから、フライホイールの慣性で前へ進むといった感じです。実際のスピードが乗っているのにそれを感覚としてつかめず、メーターを見て「お?」と、その意外性に気が付くようなエンジンです。クラシックベスパみたいですね。

もうひとつ、スピード感覚を鈍らせる要因は
ハンドリングの進化。これはある意味このバイクの一番重要な部分かも知れません。直進安定性が増し、ベスパ独特の切れ込みが無くなりました。あの切れ込みも立派なベスパの味と言って良いと思いますが、より普通のバイクに近くなった操作性で、高速道や峠のコーナリング時などには威力を発揮すると思われます。

日本ですと車検付きバイクということになるので、登録や維持費が250ccとは少し違ってきます。250と比べて格段に速くは無いので価格の差などを考えると微妙なところに位置しますこのバイク。このVESPAシリーズのフラッグシップモデルを皆さんがどう捕らえるかが楽しみです。


ユーザーの声
当店の納車第一号のトガワ氏は、六本木に個人事務所を構える芸術家。美術学校の講師なども努める若き天才アーティストはGT200Lからのステップアップ。GT200Lのhpを展開していましたが、バイクを変えてしまったので今後を検討中。

「200から乗り換えなのでパワーの差は歴然。250から比べてもタンデムや高速の楽チン度は大幅にアップしてます。足回りも抜群に良くなったので、200に付けていたビチューボを移植しなくても済んでしまうかもしれないですね。ただ、個人的にはシートのパイピングが好きではありません。」と、デザイナーさんらしいご意見を頂戴しました。



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