PIAGGIO VESPA 125(150)ie
4サイクル空冷125(150)ｃｃ単気筒
125cc \405､000
150cc \425､000
オレンジが１２５で白ボディが１５０ｃｃです。黒いのは比較のために私が現地まで乗っていった１２５ｃｃキャブ仕様。外観は３車ともまったく違いが分かりません。尚、当店の黒いLX１２５はグリップとシートが本革、リアキャリアが社外のフォールディングタイプに変更してあります。
シートを開けて、通称「バケツ」と呼ばれているトランクを手で引き抜くと見えてくるエンジンユニット。左が旧タイプのキャブ、右が新型のインジェクション。上級車種と同じ形のEFIですね。
成川さんの試乗車が保管されている世田谷のベアーさんまで自前の旧型キャブ仕様１２５に乗って行きました。普段は２５０GTSを使うことが圧倒的に多いので、正直言って１２５はあまり乗りません。
しかし、１２５も長い距離を乗るとそれなりに楽しいことが分かります。決して速くは無いのですが、ベスパの持つ「心地よさ」は充分に持っています。自宅のある豊洲から築地、銀座、青山、渋谷を通って行く時も、ベスパに乗ってるうれしさは変わりません。この「心地よさ、うれしさ。」はベスパに乗る人の特権。つい、ニコニコしながら走っている時がありますが、コイツを享受できるうれしさに排気量は関係ありません。
ベアーさんに到着し、社長と奥さん、ケイちゃんと4人でひとしきり不景気に対する悪態をついた後、注目の試乗です。あいにくの雨の日でしたが、それなりに走ってみました。
キャブからインジェクションに変わって一番最初に感じた印象は「おお！？速いじゃん。」です。エンジンの付きが良くなり、トルクも一回り太くなったようです。キャブではなくなったのでアクセルそのものが軽くなったのも、好結果を生んだ要因と思われますが、旧型から比べると明らかに軽快に走れるようになりました。これはキャブ仕様のGT200LがインジェクションのGTS250に変わった時と同じような感じ。エンジンのガサガサ感が無くなり、スィーっと加速していきます。振動も減ったかもしれません。それと、エンジン始動の時にアクセルをあおる必要もなくなりました。プルンッとワンプッシュ。
よく、キャブからインジェクションに変更になったモデルを乗ると、ただガスが薄くなり、トルクが無くなっただけの印象を持つものが多いのですが、このあたりは正にピアジオマジックですね。とても良くなりました。おしゃれなシティコミューターとしてはうってつけの1台になりましたね。
オマケ
下の左はキムコのG5という１５０ｃｃモデル。現在日本国内で販売されているキムコRacing１２５の兄弟車です。今年の夏、台湾でコイツに乗らせてもらう機会がありました。G5、Racingともに１２５と１５０が用意してあり、計4車種ともすばらしい出来。「うは、ヤマハを超えたわ、コレ。」が正直な感想で、ある意味ショックを受けたのでした。そのことは台湾レポートにも書き、その時に「デザインが…。」を付け加えました。
そして新しいLXに乗ってみて、その答えを貰った気がしました。
「あ、これじゃん。」
デザインの好みは人それぞれ。尖ってないと嫌な人もたくさんいらっしゃいますが、正直新しいLX150は個人的にも欲しい1台ですね。
