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| ■酒匂渓香(さこうけいか)書展 in
香川・観音寺 SAKOU Keika Exhibition |
| 会場:香川県観音寺市 雅之郷
能楽堂(琴弾公園内) 会期:2011年11月22日[火]〜28日[月] |
| ■ストリート・アートナビ掲載:展覧会 Art Scene |
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雅之郷での個展は、昨年五月が初めてだった。それから一年半、ご縁の糸が紡がれて、ニ度目の実現となった。
搬入前日は、風雨が強く嵐のような天候だったが、当日は降り続いていた雨も止んだ。瀬戸大橋を渡る頃には、雲の隙間から光が射して、梯子を伝って神様がご来臨されたように思えた。ムラマツリの準備が整えられた。
テーマは、太古のムラマツリだ。
雅な印象の能楽堂での個展は、一見ミスマッチのようだが、能の歴史を辿れば、豊年を祈る田園の行事から発生したものであるから、テーマの「ムラマツリ」と原点は一致している。むしろとてもふさわしい空間だった。その能楽堂の見所(けんじょ)を縄文のムラのマツリ会場に見立てることにした。 能楽堂入口の扉を開けると、まず縄文の森と神様へ捧げられた酒樽、そして燃え盛っているマツリの紅蓮の炎が目に飛び込んでくるように工夫した。入口近くには、お出会いに感謝する内容の作品、マツリの起こりを書いた「神を待つ」「郷」「安」「祈」とプロローグを経て、見所奥のマツリのスペースに誘う。 |
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| 『葦牙の如く萌え騰れ』(あしかびのごとくもえあがれ) |
マツリも終わりに近づき、ムラでは火を落とそうとしていた頃、隣のムラの長(おさ)とその従者十人の若者たちが訪れ、再びマツリが活気付いた。その長(おさ)に話しを聞くと、「新しいムラ造りを始めてまだ間がなく、十人の若者たちとその家族が、このムラに暮らしていてよかった…と思えるようなムラ造りをしたい、若者たちとその家族を幸せにしたい」と、ムラ造りへの思いを熱く語っていた。若者たちも長の話しに熱心に耳を傾けて頷き、長と若者たちとの強い絆を感じた。気持ちが真っ直ぐで、ひたむきなこの客人たちは、まさに「葦牙」だった。 いったん終息しかけたムラマツリだったが、再び萌え騰り、夜更けまで神の御酒に酔い痴れていた。 私も、ひっそりと隣のムラの繁栄を祈っている。 帰路につく日、朝の冷え込みが厳しかったので、木々の色づきが急速に進み、車窓からの風景がとても美しかった。日本に生まれてよかった…と思う瞬間だ、そして自然は、よく知っている。生きている、まだまだ大丈夫だと思った。 会期中のたくさんの方々とのお出会いに、心から感謝し、今後更にご縁の糸縒がなされる手応えを強く感じながら、観音寺を後にした。 |
| 文:酒匂
溪香 |
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▲葦牙の如く萌え騰れ
松明を点せ さあ祭りの始まりだ
歌え踊れ 夜が明けるまで 神の御酒に
酔い痴れよ (葦牙=葦の若芽) |
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▲帰
我々は命の安泰をひたすら願い気の遠くなるような時間をかけて石棒を削り 日がな一日土の人形を創った 我々は命が何よりも尊く自然の怒りを何よりも畏れたからだ 現代人は畏れを忘れてしまったのか 便利のためならどんなことでも犠牲にし自然をもコントロールできると驕っている ここで少し立ち止まらないか 帰ってみないか ムラビトからの伝言(自作) |
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▲
神はある年充分に分け合えとおっしゃる 又ある年 これで我慢せよとおっしゃる 山を支配する神々が差し出す贈り物は我々の意思では決定できない だから我々は神々に感謝を表し再度の豊饒を期待してひらすら祷るのです。 |
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会期後に、雅之郷の一室をお借りして、年賀状創りの教室をした。
来年の干支の「龍」を中心に古代文字で書いたり、顔彩を使ったりして、思い思いに筆を遊ばせてもらった。
これからも年賀状だけではなく、書のお稽古をしたいとの申し出があり、雅之郷を訪れた際には教室を行う予定だ。
また、某フード会社の企業研修の一環で、書道教室を行うことになっていた。まずは1時間近くかけて、展示されている作品を一点一点解説した。途中で質問が出たりもして、熱心に観賞してもらった。漢字の成り立ちにかなり興味を持ってもらったようだ。
その後は、実際に書写指導、まずは墨を下ろすところから始めた。筆を持つのは、中学生以来という方がほとんどだったが、皆一所懸命、紙面に向き合っていた。
「一」の練習をし、次に「土」と「水」のお手本を渡す。途中、朱を入れたり筆をとったりしながら最後は仕上げてもらった。なかなかの出来ばえだった。集中して黙々と練習を続け、あっという間に2時間が過ぎていた。集中力向上とお稽古のお作法学習を目的としている。 次回は、2月とのこと・・・楽しみだ。 |
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匂酒匂 渓香 |
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| ■酒匂
溪香(さこうけいか)プロフィール |
| Profile of SAKOU Keika |
| 鹿児島市生まれ。 |
7歳より毛筆にふれ、日展会友、加世田溪竹氏のもとで35年間研鑽を積む。現在は、社中に所属せず関西を中心に独自の個展活動を展開している。
武道家、音楽家、縄文復元画家とのコラボレーションを行い、新しい世界を拓く。長年、書き続けてきた漢詩や古典に加え、日々の想いを自身の言葉で自在に表現する字・遊人。また近年は太古の人々の精神世界に深く興味を持ち、甲骨文字の作品も多い。 |
| 西宮市在住 |
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| ■これまでの展覧会シーン |
| ●展覧会シーン(2004年07月 ギャラリーさんびいむ/大阪市) |
| ●展覧会シーン(2004年10月 酒ミュージアム
酒蔵館) |
| ●展覧会シーン(2005年10月 酒ミュージアム
酒蔵館) |
| ●展覧会シーン(2006年10月 酒ミュージアム
酒蔵館) |
| ●展覧会シーン(2007年05月 ギャラリーアライ/西宮市) |
| ●展覧会シーン(2007年10月 酒ミュージアム 酒蔵館) |
| ●展覧会シーン(2008年10月 酒ミュージアム 酒蔵館) |
| ●展覧会シーン(2009年11月 ギャラリーアライ/西宮市) |
| ●展覧会シーン(2010年04月 西宮・廣田神社) |
| ●展覧会シーン(2010年05月 雅之郷
能楽堂(琴弾公園内)/香川県観音寺市 |
| ●展覧会シーン(2010年06月 川鶴酒造『鶴鳴館』/香川県観音寺市 |
| ●展覧会シーン(2011年11月 ギャラリーアライ/西宮市) |
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| ■Art Scene |
| ■酒匂渓香(さこうけいか)書展 in
香川・観音寺 |
| 「ムラマツリ」 |
| ■会場:香川県観音寺市
雅之郷 能楽堂(琴弾公園内) |
| ■会期:2011年
11月22日[火]〜28日[月] |
| ■掲載:2011年12月22日(木) |
| ■写真:酒匂渓香氏提供 構成:ストリート・アートナビ |
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