酒匂溪香(さこうけいか) 書展「ハレの酒」SAKOU Keika Exhibition
酒ミュージアム・酒蔵館 会期:2008年101日[水]〜13日[月]7日休館
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酒匂溪香 書展
酒匂溪香 書展

書家・酒匂溪香氏(さこうけいか)(Photo:STREET ARTNAVI)
 繰り返される日常(ケ)の中で、時折人は、埋没してしまいそうになり、無意識に原点に戻ろうとします。敢えてマツリのような非日常的(ハレ)な世界を創り出し、源始へと一度復帰し、生命の活性化を図ります。そうすることにより、元気に復活し再出発できる・・・それは明日への活力の源であります。

 常に、生命の危機に直面しながら生活していた太古の人々は、なおさらのことかもしれません。
俗の世界から、しばし脱出し、神々と交歓できる聖なる世界を創り出したのではないでしょうか。
 そんな
「ハレ」、たとえば春秋の豊饒、死、マツリ、生命の誕生を表現してみました。太古のハレの世界を感じていただければ幸いです。
 最後に、このような歴史の香り漂う風格ある空間をご提供くださいました「白鹿記念酒造博物館」様に心より感謝申し上げます。


[◎ハレ…ふだんの生活を示すケに対し、年中行事や冠婚葬祭などが行われる改まった場合をいう(後略)〜百科事典より]
平成20年10月 (挨拶文より)

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正面展示風景(酒匂溪香氏)
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俗から聖へ
俗から聖へ
埋没してしまいそうな日常性の中で 人々は始源の状態を繰り返し再現することによって 非日常的な世界ハレを創り出し生命の活性化をはかってきた ハレの扉を開く酒は太古より神々と交歓できる聖なる飲み物であった。
真弓常忠著「神と祭りの世界」参照
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春秋/還/桔/育
画面をクリックすると拡大します。
右から
春秋 山の神様はじめ総ての神様達 今年も沢山の
お恵みをくださり有難うございます
感謝を込めてイノシシの肉と木の実のお酒を捧げます

 
もう一度生まれて来い あのお月様のように
 
さあマツリだ 飲め歌え舞え 今宵どんな男と契り合うのか

 
健やかに育て新しい命 そして永遠に繋いでゆけ
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こう
陶淵明

在昔酒の飲むべく無く 今は但(た)だ空しきサカズキに湛(たた)
春醪浮蟻
(しゅんろうふぎ)を生ずるも 何れの時か更に能く嘗(な)めん
コウ案我が前に盈
(み)ち 親旧我が傍(かたわら)に哭(な)
語らんと欲するも口に音無く 視んと欲するも眼に光無し
昔は高堂に在りて寝
(い)ぬるも 今は荒草(こうそう)の郷(きょう)に宿る
一朝
(いっちょう)門を出でて去らば 帰来良(きらいまこと)に未だ央(つ)きず
擬挽歌詩其二(陶淵明)
昔は飲もうにも酒が手に入らなかったのに、死んだいま取る人もない杯に酒がなみなみとあふれている。春に出来上がったこの濁酒は盛んに泡をふいているが、それももう二度と飲めるときはないのだ。私の前には供えの膳がいっぱい並び かたわらで親戚友人が声をあげて泣いている。語りかけようにも口はきけないし見ようとしても眼がきかない。生前は高い座敷に寝ていたのに、いまは草の生い茂る場所を住みかとする身、ひとたび家の門を出たならばいつ帰って来るかまったくあてはないのだ。
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あられふる

あられふる きしまがたけを
さかしみと くさとりかねて
いもがてをとる (肥前国風土記)
(訳)杵島山が険しいので山によじ登るに草を掴み得ないで
一緒に登る彼女の手を掴むよ。

杵嶋の縣
(あがた)この南二里(みなみのかたふたさと)に一孤(あるひとつの)山あり
郷閭
(さと)の士女(をとこをみな)酒を携へ琴を抱きて
歳毎
(としごと)の春を秋に手を手を携へ登り望(みさ)
楽飲み歌ひ舞ひて曲
(うた)つきてかえる
肥前国風土記に見える歌垣(うたがき)です
歌垣
(うたがき)とは…上代男女が山や市などに集まって互いに歌を詠みかわし舞踏して遊んだ行事、一種、求婚方式で性的解放が行われた。かがいとも言う。

飢餓の克服のために自然の豊饒を呪的に願う社会では人間の性的行為は、自然の恵みをもたらすものと信じられていた。宴に酒は絶対に欠かせずその大切な酒は元来女性が造り管理するものであり酒宴での女性の役割は多大なものであった。
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王維

渭城(いじょう)の朝雨 軽塵(けいじん)をうるおし
客舎
(かくしゃ) 青青(せいせい) 柳色新たなり
君に勧
(すす)む 更に尽くせよ一杯の酒を
西のかた陽関
(ようかん)を出づれば故人無からん
王維の詩・元二の安西に使いするを送る
(訳)
一夜明けた。渭城の朝、昨日まで軽く
飛び舞っていた土埃が朝方の雨にぬれて
駅舎の柳も青々と生色をとりもどした
さあもう一杯乾したまえ
西のかなた陽関を出てしまえば、もう
友達もいないのだから。
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会場風景

会場風景
会場風景

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これまでの展覧会シーン
展覧会シーン(2004年07月 ギャラリーさんびいむ/大阪市)
展覧会シーン(2004年10月 酒ミュージアム 酒蔵館/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2005年10月 酒ミュージアム 酒蔵館/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2006年10月 酒ミュージアム 酒蔵館/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2007年05月 ギャラリーアライ/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2007年10月 酒ミュージアム 酒蔵館/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2008年10月 酒ミュージアム 酒蔵館/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2009年11月 ギャラリーアライ/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2010年04月 西宮・廣田神社/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2010年05月 雅之郷 能楽堂(琴弾公園内)/香川県観音寺市
展覧会シーン(2010年06月 川鶴酒造『鶴鳴館』/香川県観音寺市
展覧会シーン(2011年11月 ギャラリーアライ/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2011年11月 雅之郷 能楽堂(琴弾公園内)/香川県観音寺市
展覧会シーン(2012年11月 京町家空感 千香月(ちかげ)/京都市
展覧会シーン(2013年11月 ギャラリーアライ/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2014年11月 雅之郷 能楽堂(琴弾公園内)/香川県観音寺市
展覧会シーン(2015年11月 ギャラリーアライ/兵庫県西宮市)
展覧会シーン(2016年10月 ギャラリー雛(ひな)/兵庫県西宮市)

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西宮酒ぐらルネサンスによせて
酒匂溪香(さこうけいか) 書展「ハレの酒」
・会期:2008年101日(水)〜13日(月)7日休館
・AM10:00〜PM5:00(ご入館はPM4:30まで)
・会場:白鹿記念酒造博物館 酒ミュージアム 酒蔵館
TEL.0798-33-0008 会場地図
■ストリート・アートナビ取材:展覧会シーン/Page-1→Page-2
■取材日:2008年10月1日 掲載:10月6日 ART SCENE
■取材・写真・Webデザイン:ストリート・アートナビ 中田耕志
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