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 私、村上がメーカー、排気量、新旧など車種にこだわらず一般の人よりたくさんのバイクに乗れる立場を利用して、私なりの試乗インプレッションを、語らせていただきます。皆さんのバイク選びの御役に立てればうれしいです。

 今回は、MotoMorini Scramblerをしばらくお借りして、普段のインプレッションよりも詳しく、色々な場面で使ってみた様子をお伝えしようと思います。スペシャルバージョンです。どこかへ行ってくると記事が増えていく予定ですので、お楽しみに。

ファーストインプレッションはこちら


街乗り



最初にお断りしておかなければいけません。普段私が皆さんとツーリングに行ったりするときに使っているのはコイツ。ドカティのムルティストラーダ1000S DSです。10年落ちの古いモデルで恐縮ですが、記事の中にこのバイクと比較する場面が多々出てくると思います。イタリアのバイクだし、Vツインエンジンで構成も両者似ているので参考になるのではないでしょうか。

そして、ちょっと能書き。そもそも最近ちょくちょく聞くようになったスクランブラーとは何ぞや?というところから。
元々バイクにカテゴリーなんてものが存在する以前の話。モトクロス専用のバイクがなかった時代、普通のバイクをオフロードモデルに改造したものをスクランブラーと呼んでおりました。改造と言っても、幅広のアップハンドルと最低地上高を上げるためにマフラーをアップタイプに交換した程度のものが始まり。なので、最近各社から発売されているスクランブラーの名前を冠したモデルも、基本的には土の上を走れるように作ってあります。まあ、100万円以下ではほとんど買えないバイクでオフロードを走るということは、少なからず腕と度胸を必要とするので、本気で林道ツーリングに行く人は少ないと思います。さらに付け加えるなら、モリーニのスクランブラーときたら250万円もする代物ですから。スクランブラーはあくまでも「雰囲気を楽しむ」のが使い方としては正しいかと思います。本気でオフロードを攻めたい人はアフリカツインを選ぶのが正解。

ではスクランブラーと似ている外観のムルティストラーダは何者かといいますと、コイツは英語で言うとマルチストリート。道を選びませんということのようです。幅広ハンドルやアップマフラーなどで構成はスクランブラー風のムードですが、こちらはアスファルトの上が基本。モリーニがフロント19、リアが17インチのオフロードパターンタイヤなのに対して、ムルティは前後17インチのロードタイヤを履いてます。楽ちんポジションで遠くへ行きましょうね。というカテゴリーです。


本当は少しだけ遠くへ行く予定でしたが、天気がパッとしない。まあ、これもいい機会とばかりに、午後から写真を撮りながら浦安からゲートブリッジ、お台場、銀座、深川周辺と都心を中心に、ウロウロしてみました。コイツをオフロードバイクとするなら、ジープを都会で乗り回すカッコよさです。

油圧のクラッチは軽く、ハンドリングも素直なので、さほど意識せずに乗り出せます。ただし空冷2バルブのドカティよりも大きな1200cc水冷4バルブエンジンはピックアップも鋭く加速も強烈なので、ラフなアクセルワークは禁物。ドカティの水冷エンジンに近いフィーリングですね。

少し、長い時間乗ってみるとファーストインプレッションの時には分からなかったことに気づく。乗車状態では高い位置にあるステップ。ムルティよりも膝が曲がり、おさまりも良く、コーナーでは外足荷重がかけやすいと思いますが、信号待ちなどで停まろうとするとき、モリーニはちょうど足を降ろそうとするところにステップがきて、それをよけて足を着こうとすると結構なツンツン状態。私の身長は172cmなので、現代ではほぼ標準体型。この日は普通のおじさんの格好で乗り出したので、ツーリングに使う時とは違う普段履きのスニーカー。靴底が薄く、シークレットシューズ状態ではないので、路面のうねっているところでは気を使うことがありました。

車重はムルティと5kgくらいの差ですが、エンジンのボリューム感と上から見たタンクの圧迫感からか、最初は重く感じました。ただ、100kmくらい走ってみると、重量バランスを体が覚えたようで、さほど恐怖は感じなくなる。慣れの問題かもしれませんね。


街乗りの場合、他の大きなバイク同様、遠くへ行かなければ欲求不満な部分も出てきます。しかし、オフロードパターンのタイヤはノイズが大きめながら、直進安定性は悪くない。葛西から東京湾ゲートブリッジを渡るときなどは本領発揮。もっと良いカットもあったのですが、よく見ると法令違反の「証拠写真」になってしまうので、これにしました。


ピカチュウコレクターの皆さんで大人気のお台場公園と、なぜかほっとする風景の富岡八幡前。信号の多いところではラジエターの電動ファンがすぐに回りだす。最初は大きな音でびっくり。太もものあたりに上がってくる熱気はすごいです。逆に、ムルティだとむき出しのくるぶしに伝わる熱は、ほとんど感じなかったですね。





一般道を使って

台風が過ぎていった久々の晴れ間。ならば、と、前々からやってみたかった、富士山とバイクの写真を撮りに出かける。東名でバヒュンと行ってしまっては、普通すぎるので、このバイクを使って、下道で富士山まで行けるのかどうかを試してみました。もう、ドMと言っても過言ではありません。

朝の6時半に店からバイクを引っ張り出して砂町を出発。国道246を西へ。


平日なので、渋谷から先は環状線付近や大きな都市中心部が渋滞。通勤GPの皆さんにはどんどん先に行っていただきます。そうでなくても回りたがる電動ファンはこういう状態では回りっぱなし。冬は暖かいかもしれません。ハンドル幅が広いのですり抜けは苦手。これはムルティも同じですね。クラッチが軽く、下がなめらかなエンジンなのでトロトロ運転は古いドカティより楽でした。ただし、このエンジンの特徴かと思いますが、思ったほど極低回転の時の粘りが無い。トロトロ走っている時に変なクラッチの当て方をすると「気づいたらエンスト」という場面が2度ほど。セルモーターはボタンを押すとエンジンが掛かるまで回り続ける機構になっていて、慌てなければ大丈夫。余談ですが、私のムルティも同じ機能が付いてます。ニュートラルでなくてもクラッチを握ってボタンを押せばすぐに再起動。エンストそのものも、朝の2回だけで、あとは一回もなし。これも慣れの問題ですね。

青山通りも秦野を過ぎたあたりから大分風景が変わってきて、普通の田舎道。富士山も見えてくるとテンションアップ。





峠道

御殿場のちょっと手前、小山町から右折して山へ向かいます。FISCOの脇を通って山中湖へ抜ける三国峠を目指す。ここは最近まで知らなくて、茅ケ崎のご同業に教えていただいた、ちょっと裏道。渋滞が全くない、バイクにはちょうどいい山道で、お勧めです。

山道へ入って、このバイクの走りをやっと確かめられます。狭い峠道を登っていくと、フロント19インチが良くも悪くも効いている。基本的には極めてナチュラルな特性を見せますが、最初はタイトコーナーではちょっと膨らみそうになりました。ハンドルを押さえつけるような乗り方は久しぶり。特に縦溝や路面の荒れたところでは、フロントに身を預ける感じで楽ちんでしたね。オフロードタイヤも今のものなので、濡れたアスファルト以外は特に問題もなく優秀。ただし、ピックアップの良いエンジンはアクセルワークを慎重にしなければいけません。MT−09の一番速いモード位でしょうか。サスはオンロードモデルっぽい堅めで、本格的なオフロードモデルのように、またがるとフワッと沈み込むような柔らかさとストロークはありません。オフロードなのか、そうでないのかの鬩ぎあいはまさにスクランブラーの真骨頂。現代社会では矛盾したカッコよさとも言えるのかもしれません。パタパタとちょっとうるさめのショートメガホンの音が山に響いてご機嫌。この音は最高ですね。


山中湖へは10時着。100kmちょっとの距離。渋滞と、停まっては撮影をしながらなので3時間半。やはり246は強敵ですね。AIR150だったら余裕の3時間でしょう。このバイクでも、仮に行先が房総半島だったら、高速使わなくても、楽しく館山くらいまで行けていると思います。機会があったらやってみよう。



富士山を一周してみる

山中湖から河口湖、青木ヶ原の樹海を突っ切って、富士宮をかすめて、また御殿場へ戻ってくる富士山一周ルート。なるべくお山に近い道路を選んでみると、これが思っていた以上に楽しい。信号の数はもちろん少ないし、平日なので道路もガラガラ。良いペースで走れてごきげんです。



高速も乗っておかないとね

御殿場でお昼を食べて2時。そのまま帰るには早いので、懲りもせずまたまた山中湖へ登る。今度は普通の表通りを通ってみると、これがびっくりの山中湖まで20分。本当はこんなに近いのね。山中湖からはいつもの道志道。そして八王子まで行かずに途中から藤野町経由で相模湖インターへ。


借りものなので配線その他を傷つけることができない。バッテリーから直結で簡易的にシガーソケットを追加し、サイドバッグの中へ転がしておく。これでETCも使えるし、スマホも充電できます。このオプションの本革ケースはつくりもしっかりしていて容量もタップリ、しかも最高にカッコイイ。キーでワンタッチ脱着できます。一泊位の旅行だったらこれだけで済みそうですね。


まあ、当たり前ですが、高速は快適です。水冷4バルブの1200ccですから。タイヤの直進安定性も全く不安がありません。その域になると風の音が上回ってしまうのでタイヤノイズも聞こえない。とても楽ちんですね。オーナーズマニュアルには「このタイヤなんだから160km/hくらいまでにしといてね。」と、書いてあるのですが、もちろんその域まではあっさりマーク。ポジション的にもそのくらいが楽かもしれませんね。ムルティのカウルが、あんなに小さいのに良く効いていることに改めて感心。

中央道から首都高を通って木場インターで降りたら6時前でした。日が短くなりましたね。




皆さんとツーリングに行ってみた

10月16日の晴れた日曜日。皆さんと一緒に日光方面へツーリング。朝の7時に東北道蓮田SA集合。さすがに久しぶりに晴れた日曜日。ちょっと寒い位の良い陽気。バイクがいっぱいです。

モリーニで遠出2回目。大分慣れたので、力むこともなく楽ちんそのもの。
気になっていたステップ位置もほとんど意識せずに行ってこれました。東北道から日光道路、そしていろは坂。紅葉にはもうちょっとという時期で、中禅寺湖まではスイスイ。中禅寺湖から竜頭の滝までは少し渋滞。軽い油圧クラッチと低速から使える大排気量。渋滞中はムルティよりはるかに楽です。



竜頭の滝から先は車も空いてきて、山も少し色が付き始めました。戦場ヶ原で休憩を含めた撮影会。


日光から群馬県側へ抜ける金精峠も来週位は良い色になりそうです。峠を越えた峠の茶屋で休憩。群馬県側はまだ青々。



今日の目的地は川場村田園プラザという名の道の駅。広大な土地にたくさんのお店や施設がある。ここ以外では見たことのない規模。

ちょうどお昼に到着したのでご当地名物をいただく。私はチャレンジャーなので、村おこしに一役買っているニジマスのなめろう丼。ほかの皆さんは地元豚のとんかつ定食。おいしかったですね。


川場村で休憩しても、時間がまだ2時前。このまま帰っても、もったいないので、赤城山へ登ろうかとも話したのですが、さらに走りこもうということで赤城山の北側を通り渡良瀬川方面へ向かい、足尾銅山をかすめて、もう一度、朝着た日光宇都宮道路へ戻って帰るという、ものすごい遠回りをしてきました。いつものことですが、この余計な部分で、距離と時間が大幅に増えることになります。この日の走行距離も気が付けば500km。帰ってきたのは八時でした。スクランブラーにとってはとても良いテストラン。

このバイクも結構振り回せるようになりました。もともとクセの無い、乗りやすいバイクですが、気が付くとノビータイヤの限界を超えそうになる。大分、タイヤの端っこを使えるようになり、タイトコーナーの突っ込みでシフトダウンしたりすると、APTCクラッチが効いているのだと思いますが、フワッと一瞬リヤが浮いたような挙動を示します。しかし、さらにペースが上がってくるとクラッチが滑るよりも先にタイヤが滑りだす。滑りだしは唐突ではなく、コントロールしやすく、すぐにグリップも戻るのでさほど怖くはないのですが、まあ、ここは反省すべき点。
「これ?ロードタイヤ履かせたら速いんじゃない?」と悪い思想が顔を出しそうになるのですが、それは最初からロードモデルを選べば良いこと。このバイクは、ゴツゴツしたタイヤだからカッコイイ。見た目がワイルドでなかったら本末転倒というやつですね。このバイクに見合った走りかたをすればいいんです。大人なんだから。え゛?




今回、500kmも走ったので、燃費計算もできました。タンク容量が20Lと余裕なので、同行の皆さんが2回給油したところ、私は一回。皆さんの給油待ちの図。

往路は中禅寺湖の渋滞と、ほとんど登りだったせいか、15km/Lとなかなかの浪費ぶり。多分私のラフなアクセルワークのせいもあるかと思います。1200ccのハイパワーをアクセル開度の少ない下の部分だけでコントロールするのは、慣れたとは言ってもまだまだ制御しきれていません。
ちょうど250km走った川場村の道の駅でランプが点灯して、給油。帰りは無給油で江東区まで帰ってきて、店に一番近いGSで給油。ランプ店頭まで、あと2Lで、16.6km/Lとまあまあ。悪くとも250kmは走れるということがわかりました。

帰りの東北道は鹿沼から浦和まで、ほとんど渋滞。すり抜けはミラーが短く、3000回転以下でも走れるのでムルティよりも楽ですね。ジジイなので皆さんほどすり抜けのスピードは出せなくなりましたけど。

「今日は一回もエンストしなかったな。」
と思っていたら、帰ってきて最後に新木場のインター降りた途端にパスン。完全にクラッチの当て方がラフで、その瞬間がわかりました。これは乗り方の問題です。



チョイノリには使えるのか?

チョイノリとは言っても、近所のコンビニにアイスクリームを買いに行くということではなく、私が最近お気に入りのパターン。天気の良い休日に、100kmから200kmくらいの距離をのんびりと出かけて、楽しく走ってこられるかというのを実験してみました。

結論から先に言ってしまえば、「出来なくは無い」。ですね。昨日は結局300kmほど走ってきました。高速を使わずに内房から東京湾沿いに南下し、館山まで。帰りは勝浦から半島内部を横切り大多喜経由で帰ってきましが、それなりに楽しいし、さほど疲れもしないで、らくちんです。でも1200ccは要らないかな。ドカティやモリーニですと、高速使って遠くへ行くほうが、やっぱり楽しいかもしれません。

今回のような、朝起きて天気は晴れ、「この間テレビで見たあそこのランチ食べに行こう。」と、思い立ったパターンですと、一番楽なのは後ろに写っているVESPA。あとは好みでギア付きのAIR150の楽しさも捨てがたいですね。小排気量ですと仰々しい装備が要らないのも良い点。


朝8時に砂町を出発。木更津まで1時間。富津岬にはそこから30分。357号、16号ともに80km/h以上のペースで流れているので、もったいなくて高速を使う気にはなりません。富津岬で30分、撮影と休憩。そこからさらに走って、目的地の鋸南町保田漁港に到着は11時前。距離にしてちょうど100km。
漁協直営のお店「ばんや」は休日にはものすごい混雑の超有名店。偏屈なのでいままで寄ったことなかったのですが、先日テレビで見たメニューを試してみたくて寄ってみました。
イカのかき揚げ丼¥810也。写真ですと、大きさがわかりにくいかと思いますが、普通のかき揚げ丼の天ぷらが4枚乗っていると思っていただけたら間違いない。若い時だったらいざ知らず、おっさんの胃袋で片付けられるレベルではありません。提供する側もわかっていて、最初から取り皿が付いている。まずそちらに天ぷらを移してからでないとご飯が出てこない。さらに、お持ち帰り用のパックが¥10で用意されており、それで残りの天ぷら2枚はお持ち帰り。イカもタップリで満腹。イタリア人も、高級牛革のサイドバッグに天ぷら入れられるとは思ってもいないでしょうね。

平日で、空いているので、料理はすぐに食べ終わり12時前。良識のある大人はこれで帰宅というのもありです。


スクランブラーの撮影場所を探しつつ館山方面へ。海に近いところへバイクを持ち込みます。このスタイルのバイクなので、砂の上も走ってみたかったんです。パワーありすぎて、砂を掘るだけで前へ進まないんじゃないか?と思っていたのですが、思っていたよりは走れますね。たいしたもんだ、このタイヤ。1人で行ったので走ってる写真がないのが残念。途中、道の駅も何軒か立ち寄りながら帰宅しました。天気も良くて最高に楽しかったです。






ここからはバイクがイレブンハーフに代わります。

試乗車兼展示車がスクランブラーからイレブンハーフに変更になりました。まあ、こういう仕事していると、幸せなことに、こんな高級車をとっかえひっかえ乗る機会が得られることがあります。せっかくなので、こちらもできる限り乗り込んでみたいと思います。ムルティ乗る時間がない。

まずは初の遠乗りということで、伊豆あたりを予定していたのですが、朝のうち雨模様だったので予定変更。あっさりと晴天になった10時、中央道石川PA集合。奥多摩とさらにその奥の柳沢峠まで走ってきました。300kmほど。

Moto Morini 11 1/2(イレブンハーフ)
\2,224,800


広報車両のイレブンハーフはオレンジがかった黄色のタンク。写真ではわかりにくいですが艶消しです。この色はかっこいい。エンジン、フレームは基本的に他のシリーズと同一かと思われます。特徴的なバーエンドミラーがなかなかの幅を取ります。個人的にはあまり好きでないので、仮に私が所有したとしたら、すぐに普通のミラーに換えると思います。ミラーの穴は通常のところに存在。ただ、すり抜けの時はミラーの高さが4輪とかちあわないので意外に行ける。
同行諸氏には「見えねーよ、そのテール!!」と大好評のリア周り。ウインカーも小さい。この辺もスクランブラーと同じ。



乗り始めてすぐに気が付いたのは、吹け上がりの違い。スロットルの反応がスクランブラーよりも緩やか。排気音も静かです。最初は音を抑えている分、パワーも落としているのかと思いましたが、さらに乗ると、そうでもない。回せばしっかり速い。多分最終減速比の違いで、スクランブラーのほうがローギヤードなのだと思います。結果として、こちらのほうが低速でのピックアップもさほど暴力的ではなく、穏やか。これですとタイヤのグリップ力もあるのでコーナーの立ち上がりでもガバッと開けられますね。

ハンドル幅は広めながら、ドカティモンスターのようにフラットではなく、エンドが内側に絞られ、グリップ位置も高いのでごく自然なポジション。足つき性も常識的で、身長172cmで両足カカトべったり。足を降ろしたところにステップが来るようなこともなく、扱いやすさはスクランブラーに比べて良好。ついでに言いますと、当店の店内で向きを変えようとするときには、スクランブラーの時より切り替えしが楽でした。前後17インチのタイヤサイズなどのせいもあると思います。バーエンドミラーも良く見える。

いきなり首都高で八王子に向かいます。ほぼ渋滞だったので、高速道でのレポートは次回ということにしますが、操縦性は極めてナチュラル。ブツブツタイヤのようにノイズも無いので、拍子抜けするくらい構えなくても大丈夫。奥多摩周遊道路へ向かう途中からはコーナーの連続。初めてのバイクですが結構なペースで走れます。何の不安もない。タイトコーナーでも、スクランブラーのように「ねじ伏せて曲がる」意識はまるで必要ありません。サスはリアがパイオリ、フロントはマルゾッキの組み合わせ。堅めのしっかりした足回り。

スクランブラーが、ある程度乗り手を選ぶのに対し、このイレブンハーフはとてもジェントルな優等生。初めての人でも違和感なく乗れるバイクですね。逆に言うと特徴が無いと言えなくもない。全体のデザインもオーソドックス。モリーニの中でもベースモデルという位置づけになるかと思います。金額以外はハードルの低い、優しくて気品のある大人のバイクです。


一度柳沢峠まで行って、そこから甲府方面へは下りずにUターン。東京方面へ向かうこと20分ほどで、丹波山村の道の駅に到着。本日のメインイベントです。川沿いにある道の駅から吊り橋を渡っていくと温泉施設「のめこい湯」があります。入場料は¥600。同行の皆さんは小さいタオルを持参したのですが、私は物入れがゼロのバイクなのでバスタオルと小さいタオルがセットになったレンタルタオル¥200のシステムを利用。食堂もある立派な施設で、一日中居たい人がいるのだと思います。3時間の制限付き。外が10℃くらいの気温だったので、ぬるめの露天風呂は一生入っていられるかと思うほどの極楽。名前の通り、ちょっと、トロッとした「のめこい」お湯でした。因みに秩父、塩山方面と地理的にも近く、似通った文化圏の群馬県西部地方では「のめっこい」と言います。いつも道の駅しか使わなかったのですが、ここはお勧めです。お隣の小菅村の道の駅にもあるんですよね温泉。今度試してみたい。






今回はモリーニ担当の営業氏も加わって、出かけてきました、伊豆方面。11月20日のとても暖かな日。



先月の奥多摩がものすごく寒かったので越冬仕様で臨んだのですが、途中で暑くてフリースを一枚脱ぎました。帰る時までトップケース付きドカティの佐藤氏に入れてもらう。
海老名7時集合で小田原厚木道路から湯河原経由でお山の上へ登ります。良い天気ですが、奥湯河原から大観山は前日の雨で路面はほぼウエット。落ち葉もあって非常に滑りやすい状態。こういう場面ではイレブンハーフの穏やかなパワーカーブが功を奏します。扱いやすい。

大観山で休憩してから伊豆スカイラインへ突入。こちらは路面もほとんど乾いて良いコンディション。ペースが上がります。極めてナチュラルなハンドリングはラクチンの一言。もちろんこの排気量なので開ければドカンと加速します。どんな場面でも余裕。



今回特別参加は、「外神田のランディマモラ」と二つ名を持つ男。モリーニの輸入元、PCIの営業担当、井原氏。半年ぶりに自分のバイクで走れて楽しそうです。


伊豆スカイラインを冷川で降りて、修善寺へ。ちょうど11時ころで、ちょっと早いお昼にしました。いつも通るのに初めて寄った蕎麦屋さん。おいしい蕎麦でしたが、私たちが出るころにはご覧の行列。
「ガッキー効果じゃねえか?」
誰かが言った言葉に一同うなづく。


達磨山を越して、西伊豆スカイラインの入り口を一旦やり過ごし海岸沿いへ。海沿いの道で戸田、土肥を経由して松崎まで南下。今回はいつもとは逆の南側から西伊豆スカイラインを走ろうという作戦。

松崎で小休止してから仁科峠へ。2本あるうちの、あまり通った記憶にない北側ルート。いつもの南側よりも少し良い道路ですね。それでも峠までは狭い道でウエット気味、滑りやすい路面に神経を使います。

仁科峠から西伊豆スカイラインを北上。お昼を食べた修善寺まで戻り、そこから修善寺道路、東名経由で帰宅が八時。全走行は420km。楽しかったですね。



ツーリング2回で分かったこと
前回は奥多摩でタイトコーナー中心。今回は有料道路の大きなアールも楽しんで来ました。イレブンハーフは小さな滑りやすいコーナーでも安心で安定。ペースの上がる大きなコーナーでも不安がまったくありません。本当に優等生で、どなたにもお勧めできます。
一つ確信を持てたことがあります。これはスクランブラーの時から感じていたのですが、20L入りのフュエールタンクが、空に近い時よりも、満タン状態の時のほうが安定します。おそらくフロントのマルゾッキフォークが非常に高い剛性特性を見せているからだと思います。特にイレブンハーフでは、スクランブラーよりもハイペースになるコーナリングで「もうちょっとリアを堅くしてもいいかな。」と感じました。自分のバイクだったら、乗り方に合わせてセッティングするのも楽しそうです。ただ、これは細かい好みによるこだわりにすぎないので、ほとんどのライダーはストックのままで問題ないでしょう。
帰りの東名ではちょっとだけ全開。さすがに1200cc。あっという間にメーターの数字が大台に乗っても極めて安定していて何の不安も無い。ただし、カウルが付いていないので風圧には勝てない。すぐに常識的な速度に落としました。
燃費はスクランブラーとほとんど同じで、15〜16km位です。



バイクがCORSARO(コルサーロ)に変わりました。

年も新たに、2月から活動開始。当店でお預かりしているモリーニが今度はシリーズ最強マシン、コルサーロに変わりました。

そして、うれしいニュースを一つ。モリーニ全機種が価格見直しで値下げ。ちょっと現実味が出てきました。
イレブンハーフ ¥2、224、800 →¥1、792、800
スクランブラー ¥2、494、800 →¥2、170、800
そして、コルサーロは
¥2、894、400が新価格
¥2、462、400となっております。







マルケジーニのホイール、テルミニョーニ製極太アップマフラー、ブレンボのラジアルマスターとやる気満々の装備。リアサスはオーリンズ。



同行の常連さん、十河氏のトライアンフストリートトリプル。直3気筒675とVツイン1200のエンジンながら、ちょっと離れてのパッと見はほとんど同じバイク。
「真似すんじゃねーよ!!」と、とりあえずは罵り合ってみる。





まだ、ちょっと寒かろうということで、うちのツーリングとしては極端に世間寄りの時間帯にに動き始める。朝9時にアクアライン海ほたるSA集合は3人。陽気を見てから行先を決めましょうということにしていたので、しばし相談。そして私のテレビ東京旅番組知識をフルに活用し、金谷港近くのさすけ食堂でお昼にすることに決定。
実は最近、私の中では常にマークしていたお店なのですが、私が一人で行くことの多い木曜日は定休日。加えて、最近、アジフライで超人気なお店なので、待つ時間を考えると、いつものツーリングのペースには合わないのです。この日も開店の時間、10時前に着いたにもかかわらず、2時間待ち。陽気も良くて、ちょうど撮影時間も取れたので良かったですけどね。
名物のアジフライ定食は大きくて厚いフライが5枚。とれたての海藻みそ汁や付け合わせも、とてもおいしかったです。おかずが多いので、最初からご飯少な目にしてあり、半ライスおかわり無料の¥1200也。人気店にありがちな殺気だったムードも無く、中のおばさんたちも明るくて雰囲気も大変良い。





12時過ぎにさすけ食堂を出て、もう一か所。鋸南町の鋸山へ登ってみる。ロープウェイに乗ろうとしたら乗り場を過ぎてしまい、駐車場から軽いハイキング。しかしながら、日ごろの運動不足の実力をいかんなく発揮し、汗だくでヒイヒイ。

ここは昔の石切り場であり、今はお寺さん。小さい石仏がたくさん居たり大仏様も鎮座する、ほぼリトル莫高窟。中国は行ったことありませんが。拝観料¥600。てっぺんは東京湾と千葉の山が一望できるので気持ちいいです。外国人観光客の皆さんがたくさん来てました。



コルサーロの第一印象
またがった感じはイレブンハーフよりも少し前傾姿勢になるものの、極端ではない。長く乗って肩が凝るレベルではなく、足つき性も両カカトが少し浮く程度。少しバックステップ気味でちょっとやる気ポジションといったところ。エンジンは今までの2車と違い、少しハイギヤード気味。ドカティほどではないですが、極低回転ではギクシャクします。ギクシャクと言っても、ムルティの3000回転以下は使えない状況から比べれば楽々。基本的にはコーナーでしっかりとリアタイヤに荷重を乗せてやらないとうまく曲がれない、スポーツモードバイク。今回は軽く肩慣らしで200kmほどの走行でしたが、ほとんど高速道と一般道。鋸山へ登る途中がタイトコーナーだった程度。乗りやすく、とてもパワフルで速い。この日の「はとバスツアー」のような、だらけたツーリングでも楽々です。ちょっと攻めてみたいベテランライダーの挑戦も受け付けてくれそうな、しっかりしたコンセプトのバイクだと思います。次回はちゃんとした山道も走ってみたいですね。


本格的に乗り込んでみる
3月19日、晴れた暖かい日。皆さんと富士山周辺と奥多摩を走ってきました。



東名を御殿場で降り、富士スピードウェイの裏をかすめて山中湖へ登ります。タイトコーナーが連続する空いた峠道。最近私たちの中では定番になりつつあるルートです。さすがに路面は凍ってませんが、道路脇には雪がいっぱい。



山中湖畔から忍野八海で有名な忍野村にある吉田うどんのお店。「いなか」へ到着したのは11時ころ。早お昼にします。この店も仲間内ではレギュラー。ここだけの話ですが、吉田うどんや、ほうとうのお店の中には、おや?と思えるお店も結構あり、過去に何度か失敗したことがあります。食べログはあてになりません。ここのお店は腰のある手打ちうどんでボリュームも満点。肉のトッピングや大盛天ぷらうどんを食べても¥600とお値打ちです。私たちが食べ終わった12時近くになると、地元の人、観光客、仕事途中の職人さんなどが入り雑じり、あっという間に満席。

山梨県南都留郡忍野村忍草1189ー1
手打ちうどん「いなか」



お店を出て12時。道志道から帰ったら、まだ早すぎるので、塩山、柳沢峠、奥多摩を経由して帰りましょうということに。



バイクより4輪が多かった柳沢峠。ちょっと古い型のGTRとかピカピカの117クーペとか、バイクに限らず昭和オジサン文化全開。

「乗ってみる?どうせ同じバイクだし。」
ということで、柳沢峠から奥多摩の都民の森駐車場まで、チーム一の使い手、トライアンフストリートトリプルの十河氏ととっかえっこしてロング試乗会。最初はドキドキだったと思いますが、少し乗ると「タノシーッ!!」とご満悦。




奥多摩を経由して八王子ICから中央道で帰ってきました。全走行350km。

ドコドコと心地よいゴロゴロ感を残しながら暴力的に加速していく140ps。そんなじゃじゃ馬を御すには多少の技量と経験が必要かもしれません。イレブンハーフのように、お気楽に1200ccを楽しむ感じではなく、ちょっとした気合も必要になります。もちろんそんなにアクセルを開けなければ普通に乗れるので、さほど心配するほどではありません。
リアのリンク式オーリンズの効果が大きいと思いますが、「リアタイヤに乗っかって曲がる」イメージ、タイトコーナーもクルックル。Rの大きなコーナーの安定感も抜群で、伊豆スカイラインやビーナスラインなどが一番本領発揮できる場所かもしれません。
多分バイクがとても好きな人が最初にコイツを作って、これを基本に派生モデルを生み出していったのかなと想像できるバイクですね。詳しいことは知りませんが、「ははあ、これがやりたかったのね。」と思い浮かべてしまいます。
曲がるのが楽しくて、ついペースが上がってしまいますが、実は重量級の1200ccなので知らず知らずのうちに筋トレをさせられています。次の日は、久々の筋肉痛。





ベテランライダーの評価やいかに
当店常連で、チーム内一番の運転技術と知識を持つ十河氏。
先日、奥多摩でロング試乗した時のインプレを独自の切り口でブログに書いてくださいました。
メーカーの人間でもなく、広告をもらっている出版社でもない、バイク屋のオヤジでもない、経験者の意見は貴重だと思います。是非参考に読んでみてください。
ブログへのジャンプはこちら。





絶景露天風呂の旅
4月16日の日曜日、先月とは逆ルートで奥多摩経由で甲府まで行ってきました。なぜか先月一緒に行けなかった大平氏と二人で行くことになったのですが、MT-09の氏と一緒ですと、観光ムード満載になるのが常。しかし、こちらのパターンの方が世間一般的なオジサンの遊び方と言えるかもしれません。

中央道石川パーキングに8時集合で八王子から檜原村、奥多摩周遊道路、柳沢峠を通って塩山方面へ。ポカポカと暖かく、春爛漫。山桜も丁度良い時期で、甲府盆地は菜の花と桃の花満開できれいです。




柳沢峠を降り、山梨市のフルーツ公園内にある温泉施設「ぷくぷく」へ。
甲府盆地を望む山の上にある公園のさらに上にあり、遠くには富士山も見えるという絶景の天然温泉。入場料は¥860ですが、ライダーには、ヘルメットをカウンターに預けると、本来¥320のタオルセットを無料で借りられるサービスあり。手ぶらで立ち寄れます。目の前に何も遮るものがないという見事な露天風呂で思わず長居してしまいました。下の公園内はバーベキューなどもできるようなので、団体で出かけるのも楽しいかもしれません。


お風呂で結構な時間を過ごし、お昼は甲府名物の鳥モツを食べる予定で蕎麦屋さんに向かう。しかし、のんびりしすぎて2時を過ぎてしまいました。お店がことごとくランチタイム終了。仕方なくどこか道の駅でも探そうかと国道20号をめざす。

笛吹川を渡る橋に差し掛かると、なんと、河川敷で川中島の合戦中。お祭りの中に何か食べるものもありそうだし、ならばと見学。プロのナレーションが付き、進行もきっちり。生の太鼓と大きな鉄砲音が鳴り響く。なかなか壮大なショーで思いのほか楽しかったです。謙信も信玄もそれぞれの本陣に構え、武田方には山本勘助も控える。ゲストに来ていたのは秀吉や家康。合戦が終わるとコメンテーターとして一言「あっぱれな戦いじゃ。」。
いずれの御家中かは存じませぬが、見眼麗しき姫様もおもてなしと、偶然通りがかったイベントとしては最高でした。

お祭りを見ていたらあっという間に3時過ぎ。丁度いい感じのダラダラ感でそのまま中央高速で帰ってきました、全走行300km。


大分乗れるようになりましたコルサーロ。モリモリパワーのエンジンと秀逸のオーリンズ製リンク式リアサスが楽しくてたまりません。フロントサスを自分好みにセッティングできたらもっと楽しめると思いますが、広報車両なので、まあ、そこは仕方ない。知らない間に筋肉痛になるほど遊んでしまう。オッサンなので次の日だけでは収まらないのが悩みの種。





ここからはグランパッソのレポートになります



GRANPASSO(グランパッソ)
\2、667、600


モリーニ唯一のアドベンチャーツアラーモデル、グランパッソ。種類としては私のドカティムルティストラーダと近いモデル。ぱっと見た目では最新のムルティストラーダともよく似てます。迫力満点の面構え。


大きめなスクリーンの角度は5段階。起こす方向には走りながらでもカチカチと調整が可能。


モリーニの中でこのモデルだけが違うメーターを採用。先ほど知ったタンクは27Lと大容量。皆さんと同じペースで補給していたのですが、フュエールメーターの針が全く動かないので私のムルティと一緒のポンコツメーターかと思ってしまいました。今回は前々日に初対面なので詳細不明のまま出かけてます。27Lタンクだとリッター15kmとしても400kmは走れる計算になります。仙台まで無給で行けるということですね。すごい。
因みに私のムルティはガソリンの棒メーターが全部消えて黄色いランプが点灯しますが、GSに行って入れても半分の10L入りません。



跨った感じはシート高がスクランブラーと同じくらい。ハンドルは広くて遠目。身長172cmですと足は結構ツンツン。アップライトなゆったりポジションは大男に対応したつくりですね。身長165cm以上推奨。
今回は皆さんと一緒に下田まで行ってきました。いきなりの高速です。車体構成はスクランブラーがベースになっていると思われますが、リア17、フロントが19インチのスポークホイールにロード寄りのタイヤを装着。乗り出してすぐにスクランブラーとの違いを感じる。スクランブラーのアクセルとタイヤが直結したかのようなピックアップの鋭さは無く、常に一速上で走っているような穏やかな印象です。もちろん大排気量のハイパワーエンジンは、開ければすっ飛んでいきますが。落ち着いて走るときは、しっかりとロードバイクの乗り味。スペック表を見てみると、最終減速比は同じ。エンジンパワーは1PSだけグランパッソが上です。ほとんどセッティングの差かと思われますが、この微妙な違いは乗り比べると気が付きますが、それだけ乗ったら気にすることもない部分かもしれません。グランパッソはどんな場面でも間違いなく快適です。
高速道では、少しスピードが乗ってきたらさっさと6速に入れてしまえば、後はほぼATモデルのように走れます。80km/h以下でもギクシャクしないし、そこからでもアクセルを少し開けるとじわじわ加速します。あまりの快適さに、つい、スポークホイールのバイクだということを忘れて、皆さんと同じペースにスピードが上がってきた時、ハンドルがいきなりブルブルして焦りました。オンロード寄りのタイヤが付いているとは言え、国内モデルと同じところ位の自分リミッターを心掛けた方が安心です。


修善寺の先で伊豆縦貫道を降りて、西伊豆スカイラインの途中から登ります。縦貫道が一つ先のICまで伸びていて、達磨山を通り過ぎてしまいました。伊豆縦貫道は、将来的には下田まで伸びる予定なんだそうです。伊豆半島の最南端まで一本で行けたら便利ですね。天城峠の石川さゆりが泣いちゃうかもしれませんが。
コーナリングは楽しいの一言で、リアのオーリンズとオンロード寄りのタイヤが、よく効いています。大きなハイスピードコーナーも、仁科峠を過ぎて松崎に降りる狭い峠道も全く不安は無く、19インチの大径フロントホイールはちょっとアンダー傾向を見せるものの、しっかりとコーナーの出口を見ながら走れば何の心配もいりません。




下田港では黒船祭り開催中。自衛隊の掃海艇の中を見学できたり、和太鼓チームの演奏があったりとにぎやかです。

キンメのお寿司を食べに行くことがいつもの目標ですが、今回はお寿司をセーブして、以前から気になっていたキンメバーガーも食べてみる。大きなキンメのフライと豪華なチーズがサンドされたリッチなバーガーは¥1000也。一度は食べてみてください。おいしいですよ。



帰り道は、最近皆さんのお気に入り、天城越えから、ナビ頼りの山道を経て冷川IC伊豆スカイラインで帰ってきました。この日は行きは東名も伊豆縦貫道も渋滞無し。伊豆スカイラインもガラガラで、とても快適でした。富士山が霞んでしまい、写真にはほとんど写らないのが残念。




バイクがGRANPASSO(グランパッソ)に替わって400kmほど走ってきましたが、タンクの中に、常に20Lくらいのガソリンが入っていたことになります。その他のモデルですと常に満タン状態。フロントのマルゾッキがちょうど良い硬さの状態を保つことになります。

簡単に一言で言うと、至ってらくちんなバイク、乗り出してしまえばどこまででも走って行けそうです。


勝浦タンタンメンを食べてきました
グランパッソツーリング二回目。以前から試してみたかったタンタンメンを食べに勝浦まで行ってきました。東京は曇り空で、午後からは降水確率も低くなるということだったのですが、外房は結構な雨っぷりとなっておりました。下半身が少し、上半身はスクリーンを立てて走ると肩から上が濡れますが、丸裸のネイキッドモデルよりははるかに濡れ方は少ないのかと思います。防水性の高いジャケットを着て行けば、怪しい天気の時でも結構いけるかもしれません。「大人げなさ度」によりますが。

江東区の自宅から勝浦漁港までは片道100km。3時間みれば余裕です。きつくなったら高速へ逃げようと思っていたのですが、下道のみで行ってこれました。一応は一旦漁港まで。到着は11時前。海の方面は霧が掛かり写真も良いのが撮れません。新しそうな市場食堂も捨てがたいのですが、今回の目標はあくまでも、念願のB級グルメ「勝浦タンタンメン」です。


勝浦市全体で推しているタンタンメン、名物の朝市を見物した後でいただくのも楽しいかもしれません。この日は天気も悪く、11時近かったので、朝市はすでに終わっておりました。漁港近くのお店にもたくさんののぼりが立ち、あちこちのお店でアピールしておりましたが、ここは元祖といわれるお店に行っておきましょうということで、漁港からは結構離れた山の中にある「江ざわ」さんへ。開店の11時半を少し回ってしまいました。ナビを頼りにお店に着くと、すでに駐車場は満杯で、名前を書いて順番待ち。一人なので15分くらいでカウンターに座れました。

タップリのラー油と甘い玉ねぎが印象的。ひき肉などは入っておらず、細麺。いわゆる本格中華のようなタンタンメンとは違う、初めて食べる味です。辛さなども選べるようですが、ひとまずは標準から¥800円也。ライスも一緒に頼んでみました。合わせてちょうど¥1000。雨に濡れたので汗も出てきてちょうどよい具合です。癖になるおいしさ。


今回は下道をじっくり走ってみたかったので200kmくらいの走行はちょうどいい距離。ほぼ雨なのは市原から向こうで、東京側は安定した曇り空でしたが、濡れた路面を走れたのは良いテストだったかもしれません。グランパッソはとても楽ちんで、高速も下道もいくらでも走れる感じです。ただし、濡れた路面はロードタイヤよりは滑り出しが早く、車間距離とコーナーの突っ込みには注意が必要。前回の初高速の時も思いましたが、あくまでもスポークホイールに付いているタイヤということを忘れてはいけません。



4車種を比較してみましょう
幸せなことに、こんな高級車をフルラインナップで乗らせていただいたので、それぞれの違いも含めて一番印象的だった部分を比較してみたいと思います。
基本的にはVツインのガサガサ感を残した大排気量ハイパワーエンジンと、トラス構造のフレームは共通。フロントのマルゾッキフォークも、セッティングは違うかもしれませんが、共通部品と思われます。しかし乗ってみると随分と違いが見られる。


スクランブラー
一番最初にこいつに乗って、カウンターパンチを喰らい、モリーニというバイクが一発で好きになってしまいました。シートも高くて足もツンツン。タイヤもブロックタイヤなのに、エンジンピックアップが鋭く、コーナーでラフにアクセルを開けようものなら、リアタイヤが滑り出しそう。どこのメーカーのモデルも同じですが、スクランブラーなので土の上もそこそこ走れます。過激なエンジン特性と大き目の排気音は最高。オプションのサイドバッグもおしゃれで使い勝手は抜群。ただし、このタイヤでは一日で京都まで行けと言われたらちょっと躊躇するかもしれません。160km/hの最高速は余裕ですが。




イレブンハーフ
乗りやすさで言えば、このモデルが一番。教習所を出たばかりの人にも、淡々と大人の走りができる人にもおすすめの一台。足つき性も抜群だし、ハンドリングも実に素直。ポジションも楽々なので、ほかのバイクから乗り換えても、何の躊躇もいらないバイクです。ただし、そこは1200のハイパワーエンジン。開ければすっ飛んで行くので、遅いのかというと、そんなことはありません。教習所のCB750よりは、はるかに速いと思います。個人的にはバーエンドミラーが好きではないので、自分が買ったとしたら普通のミラーに換えるのではないでしょうか。良く見えるのですが。幅取るんですよね。高速のすり抜けとかは気を使います。




コルサーロ
シリーズ最強の140ps、リアサスもリンク式オーリンズで固めた最速モデル。ハンドリングも吹け上りも最高に楽しいですね。「今日は天気も良いので、ちょっと箱根までお茶しに行きましょう。」てな感じで使えたら最高にかっこいいですね。ただし、究極のカフェレーサーとして使い倒すには少々の根性と腕前が必要です。私の乗っている10年前のドカティほどではありませんが、ほかのモデルに比べ、下の回転が使えません。できるだけタコメーターの針を3より上に置いておいたほうが楽しく走れます。後輪荷重が基本ですが、ちょっとねじ伏せるムードになってきますので、楽しくて本気になりますと、次の日の筋肉痛は避けられません。




グランパッソ
シリーズ中、一番いかつく押し出しの利くデザインで大人気。基本的にはスクランブラーの車体構成と同じと思われますが、タイヤがオンロード寄りのパターンなのでどんな場面でも実に走りやすいです。ガソリンタンクも27Lと大きく、余裕のロングランが可能。エンジン特性もスクランブラーより穏やかなので、走っている時に神経をとがらせる必要もない。ただし、スクランブラーと同じで足がツンツン。大柄な人でないと、違う意味で神経を使わざるを得ない。コイツの兄弟車で、グランパッソGPーRというモデルが今年から発売になりましたが、そちらは前後17インチのキャストホイール。残念ながら、GP-Rは試乗車が無いそうなので、乗ったことはありませんが、リアサスもパイオリに変更し、足つき性もさらに良くなっているはず。想像ですが、構成だけを見ると、イレブンハーフ位のシート高になっているということでしょうか。
そして、このバイクですと、やはり欲しくなってくるのが収納スペース。4車ともシート下に書類と簡単な車載工具程度のスペースがありますが、今の時代必須のETCを入れたら後は、ウエスしか入りません。特にグランパッソはロングツーリングに行きたくなるモデル。その時は、せめてトップケースくらいは付けたいところ。純正オプションは開発中ということらしいですが、ヨーロッパには社外のキャリアも存在するようなので、取り寄せられのかを現在調べてもらっています。


全車種乗って、比較レポートがひとまず完成したのでMoriniで出かけた時のレポートページを別に作りました。
新しい車種に乗った時にはこちらにまた付け加えたいと思います。

新しいレポートページはこちら



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